若者がDA PUMP「USA」にポカンとするワケ 生活のバランスを崩してまでお金はいらない

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原田:まあ、これは難しいよね。今、子どものいる家庭の女性の7割は働く時代になったんだけど、日本の場合は無条件に女性が仕事をセーブするケースが多いんだと思う。でも、どちらが仕事を減らすのかは、きっと多くの共働き家庭が悩んでいるよ。それにしても、君のような無条件に奥さんが仕事を減らす発想を目の当たりにすると、専業主夫が日本でがんがん増えるようになるのは、まだ君たち世代でも難しいかもしれないな。

子どもをシッターさんに預けてバリバリ働く

原田:女性の皆さんはどう?

吉川:私はバリバリ働きたいので、何よりも仕事優先の40歳になっていると思います。ただ20代のときよりはある程度穏やかな働き方をしていたいかな。子どもは……老後にお世話してもらうことを考えると(笑)、ふたりくらい欲しいですね。ただ、作る時期に関して言うと、産めるギリギリの年齢まで延ばしちゃうと思います。

原田:最近では、早く結婚して早く子どもを産んで……と考える女性も少し増えてきてる、なんて話もあるけどね(25歳前後で「早婚する女子」たちの実態と本音)。

山切:私はそうです。20代後半から30歳くらいで結婚して早めに子どもを産み、40歳ではガンガン働いてると思います。20代後半から30歳くらいで結婚して早めに子どもを産みたいんですが、40歳の時点では子どもがある程度大きくなって、それほど手がかからなくなっているでしょうし、私の職場でのポジションも上がっていると思うので、思う存分働けるはず。私の母が昔も今もガンガン働いていて、私は3歳からシッターさんに見てもらっていたので、母はひとつのロールモデル。だから産休と育休がちゃんと取れて、家族のために休みがしっかり取れる会社に就職したいです。

神谷:私もガンガン働きたいです。子どもはどっちでもいいですけど、結婚したら家事は旦那さんになるべく任せたい。家事をやってもらうぶん私が稼ぎますから、旦那さんは時短勤務でも構いません。

原田:さっきの牧之段君とはうって変わった意見だけど、将来的には日本男性の間で専業主夫や一般職に就く人は増えるのかな。

樋川:私は今、メーカーか広告業界への就職を考えているんですが、40歳になったら仕事を辞めたいです。

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原田:どうして?

樋川:理想すぎて頭が沸いてる人みたいで恥ずかしいんですけど(笑)、カフェを開きたいんですよ。結婚は20代のうちにして、子どもはシッターさんに預けて30代まではしっかり働いてカフェ開店のためのお金を貯めます。ただ、結婚相手がもし海外赴任するような人だったら、40歳を待たずに仕事を辞めて、どこの国にでもついて行きたいですね。

原田:その場合、カフェはどうするの?

樋川:それは悩んでるんです。海外でちっちゃい店をオープンするかな……。子どもはもう大きくなってると思うので、海外の高校にポイッと入れちゃって、私はカフェに専念します(笑)。

原田:妄想は自由だからね。でも、最近は妄想する若者が減って現実的に考える人が増えてきているから、不思議となんだか頼もしいよ(笑)。

(構成:稲田豊史)

原田 曜平 マーケティングアナリスト

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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