日経平均、トルコリラ安一服で急反発 先物主導で買い戻し、上げ幅498円で高値引け

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 8月14日、東京株式市場で日経平均は急反発した。前日までの大幅安の反動で買いが先行し、寄り付きで節目の2万2000円を突破。写真は都内の株価ボード前で2015年12月に撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反発した。前日までの大幅安の反動で買いが先行し、寄り付きで節目の2万2000円を突破。その後先物主導で買われた。上げ幅は500円近くに拡大し、高値引けとなった。トルコリラ安の一服などを背景にリスク回避ムードが後退し、ショートカバーを誘発した。

東証1部の売買代金は2兆0533億円。主要企業の決算発表が一巡しつつある中、夏季休暇入りした投資家が増加したとみられ、現物株の商いは低調だった。

全33業種が値上がりし、上昇率上位には倉庫・運輸や精密機器、情報・通信などがランクイン。銀行など金融セクターや鉄鋼は、上昇率でTOPIX(1.63%高)を下回った。三井住友<8316.T>やみずほ<8411.T>などメガバンクの一角はマイナス圏で終了した。

ファーストリテイリング<9983.T>が4%高。ソフトバンクグループ<9984.T>が3%を超す上昇となり、2銘柄で日経平均を約112円押し上げる要因となった。上昇率は日経平均(2.28%)がTOPIXを上回っており、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は13.07倍に上昇。終値ベースでは7月13日につけた今年最高値を上回り、1998年12月以来、19年8カ月ぶりの高水準を付けた。

市場予想を下回る中国の経済指標に対し、日本株の反応は限定的だった。証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏は「トルコという不安材料が加わる中で先物に振り回される相場となっており、外部環境をにらみながらの動きが続きそう。今週に関しては2万2000円台を固められるかがポイントとなる」と話す。

個別銘柄ではキュービーネットホールディングス<6571.T>が大幅高。同社は13日、ヘアカット専門店「QBハウス」の通常料金を来年2月1日に1080円から1200円に値上げすると発表した。理美容業界が人手不足の状況にある中、スタッフの待遇改善につなげる。収益環境の改善を期待した買いが入った。

半面、 ワイヤレスゲート<9419.T>がストップ安比例配分。13日に発表した2018年12月期業績予想と配当予想の下方修正を嫌気した。連結純利益予想は5億7200万円から1900万円に引き下げた。新たな販売業務委託契約の締結に伴う販売費用の増加などが響く。

東証1部の騰落数は、値上がり1795銘柄に対し、値下がりが264銘柄、変わらずが45銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     22356.08 +498.65

寄り付き   22053.07

安値/高値  22047.19─22356.08

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1710.95+27.45

寄り付き     1693.54

安値/高値    1692.14─1711.17

 

東証出来高(万株) 120624

東証売買代金(億円) 20533.13

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