クロマティvs桑田「夢の草野球対決」の全内幕 レジェンドたちが伝えたい「野球道」の神髄
8月12日、埼玉県・大宮けんぽグラウンド(さいたま市)にて、軟式野球の日本一を決める大会「MLBドリームカップ2018 supported by XEBIO Group」の東京Aブロック決勝が開催された。
対戦したのは、“巨人史上最高の助っ人”と呼ばれたウォーレン・クロマティ氏が監督を務める「ゼビオ選抜 モントリオールエクスポズ」と、巨人のエースとしてプロ通算173勝を挙げた桑田真澄氏が選手兼監督として率いる「桑田パイレーツ」。
桑田氏がチームに加入した1986年から5シーズン、エースと主砲で巨人を支えた2人が、なんと監督として再び顔を合わせることとなったのだ。
そもそもMLBドリームカップとは、米メジャーリーグベースボール公認の「軟式野球日本一」を決めるオープントーナメント戦で、2017年からこの名称で実施している。
参加チームは日本全国の軟式アマチュア野球の約1000チーム。ブロック予選、地区代表決定戦を経て、全国8地区の代表チームが全国決勝トーナメントを争うという、まさに国内最大級の軟式野球大会だ。
2015年からはゼビオグループが協賛となり、当時は「ゼビオドリームカップ」として開催された。2017年からはMLB Japanが主催に加わったことで、昨年から大会名称をMLBドリームカップとしている。
一時代を築いた巨人の2人が監督として対決
試合開始30分前、先にグラウンドに現れたのは、桑田氏だった。海を渡って唯一プレーした球団、ピッツバーグ・パイレーツの黄色いTシャツを着用し、現役時代同様に入念なウォーミングアップを行っていく。
この日は先発投手としてマウンドに上がるため、キャッチボールをしながら投球フォームや体のバランスを確認していた。
対戦相手のクロマティ氏は、桑田氏が現れてから約15分後に到着。
その瞬間、ファンが待ってましたと言わんばかりの勢いで押し寄せ、車の前にはあっという間に大行列ができた。
それでも、サインや写真撮影などには積極的に応じ、一人ひとり丁寧にファンサービスをするクロマティ氏。
陽気な性格もあり、現役時代からファンとの交流を大事にしてきた。
その姿勢は、1991年限りで現役引退してから27年、今でも貫き続けている。
そして試合開始直前、巨人の両雄が監督として再会した。
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