食品のカロリーばかりを気にする人が陥る罠 数字にとらわれると不健康な要素を見落とす
また、ダイエット中は油分の多い洋菓子よりカロリーが低めの和菓子を選ぶ人が多いですが、これもリスクになる可能性があります。和菓子の甘さは砂糖によるものであり、また餅や、小豆から作られるあんこにはでんぷんが多く含まれていて、これまた糖質が高いということになります。
糖質のとりすぎは糖尿病などのリスクになることは言うまでもありませんし、糖質と並ぶ五大栄養素であるタンパク質と脂質、ビタミン、ミネラルもバランスよく食べないと、食べたものが適切に燃焼(消費)されなかったり、筋肉が落ちてしまったりと、ダイエットにも逆に悪影響を与えかねません。カロリーの数字を意識するあまり、栄養バランスが崩れてしまって痛い目にあったダイエット経験者も多いのではないでしょうか。
ビジネスパーソンが陥りがちな食事パターンとは?
近年の糖質制限ブームで意識されている人も多いと思いますが、特に、多忙なビジネスパーソンほど「糖質過多」な食生活を送りがちです。
糖質過多な食生活の理由は人それぞれですが、コンビニやスーパー、定食屋、お弁当屋、レストランで、てっとり早く安価で摂取できるのが糖質であるということが大きな理由です。
「一般社団法人大人のダイエット研究所」が2017年に行った「働き世代のコンビニランチ調査」によると、週3日以上コンビニなどで購入したもので昼食をすませている20〜40代の男女100人を対象にした昼食の内容についての調査では、「カップ麺とおにぎりなどの炭水化物(糖質)の重ね食い」「菓子パンや総菜パンのみ」「サラダのみ」という3つのパターンが顕著だったと報告されています。
なかでも、炭水化物の重ね食いは全体の29.7%で、ビジネスパーソンの約3人に1人に見られた問題点でした。
実際のビジネスパーソンの食生活を見ていると、朝食を必ずとるという人たちのメニューは、おにぎりやパン、シリアルが中心で、それに加えて少しのおかずと水分をとるという内容が大半です。
職場での昼食に関しては、外食ならカレーライスやラーメン、牛丼、うどん、蕎麦は定番ですし、コンビニやスーパーで買ったおにぎりやサンドイッチ、丼物、パスタ、カップラーメンなどですませる人も多いでしょう。
つまり、ビジネスパーソンが特に意識せずに口に入れている「普通」の食事は、糖質のオンパレードになってしまいがちなのです。
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