食品のカロリーばかりを気にする人が陥る罠 数字にとらわれると不健康な要素を見落とす
健康やダイエットに配慮して食べ物を選ぼうとするとき、多くの人が意識しているのは「エネルギー量(カロリー)」ではないでしょうか。
健康的な食事や、やせる食事というと「カロリー」をベースに考えられているものが多く、「低カロリー」「カロリーオフ」といったうたい文句の商品や広告をよく目にします。そのせいか、われわれの頭のなかには「ダイエットに最適な方法はカロリー管理」「カロリーが高い=悪」といった印象が刷り込まれています。
カロリーを気にする人ほど不健康になる?
健康的な食生活のための1つのアプローチとして、摂取するカロリーを管理することはもちろん有効です。またカロリーで1日や1食の摂取エネルギーを把握することは、普段忙しいビジネスパーソンにとっても簡単な方法であり、だからこそ世の中でも浸透しているともいえます。
ただ、拙著『MBA式 健康防衛』でも触れていますが、カロリーが「高い」「低い」という視点だけを食品選びの判断基準にしてしまうと、食事内容、すなわち栄養素への意識がおろそかになる可能性があります。
たとえば、ごはんなどの主食を減らしてカロリーを制限した分、サラダに置き換えようとして、ポテトサラダや春雨サラダを選んだりしていませんか? どちらも原材料にでんぷんの多いイモを含むため、たくさんの糖質を摂取してしまうことになります。
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