「犬の散歩」ほど侮れない運動はそんなにない

犬が喜ぶという効果もバカにできない

散歩は犬のためにもなるし飼い主のためにもなる(写真:Rohappy/iStock)

犬の散歩は人間にとってもいい運動になる。だが犬を飼っていない人は多いし、そもそも飼っていたとしても散歩をしない人もけっこういる。

だが最新の(ただし小規模な)2つの研究によれば、犬の散歩と散歩がもたらすさまざまな効能を、犬を飼っていない人々にまで広める方法が見つかりそうだ。もっとも、犬を健康増進に利用するには壁が立ちはだかる可能性があることも研究結果からはうかがえる。

実は飼い主の4割が散歩をしていない

私も含め犬を飼っている人なら、たいていの犬はたとえどんな時間や天候であっても散歩に行きたがることを承知している。たとえば私が朝の習慣のジョギングをさぼると、心底がっかりしたうちの犬は当てつけがましく床に倒れこんでしまう。

散歩は犬のためにもなるし飼い主のためにもなるようだ。最近の研究によれば、しょっちゅう犬を散歩させている成人は、そうでない人に比べて必要な運動の目安とされる「週に150分の穏やかな運動」をクリアしていることが多い。そして十分な運動をしている犬は、やせていて問題行動も少ないという。

だが、犬を散歩させない飼い主は全体の約40%に上るという調査結果もある。

この数字に懸念を抱いたマサチューセッツ大学アマースト校のケイティ・ビコフスキー教授(運動生理学)は、もっと犬の散歩をするように飼い主を説得する材料はないものかと考えた。ちなみに教授も犬を飼っている。

そこでビコフスキーと仲間たちは、めったに犬を散歩させないという飼い主30人ほどを「犬の肥満対策クラス」に参加させた。この研究の結果はミネソタ州ミネアポリスで6月に開催された米スポーツ医学会の年次総会で発表された。

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