ライオンズ一筋・栗山巧が語る17年目の今 幅広い活動を行い続ける「責任感や使命感」

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これまでの自身のプレーを振り返る栗山選手(撮影:風間仁一郎)

球団は埼玉県に本拠地を構えて40周年を迎え、メットライフドームや西武第二球場・若獅子寮などの大規模改修など、様々な周年事業を進めている最中だ。

4月には球団初となる東京ドームでの主催試合も開催し、最多観客動員数を記録した。

「プレーしている選手からしたら、39年目であっても40年目であっても、その年に活躍して優勝したいという思いは変わりません。でも、40周年ということで球団をあげて気合いの入ったイベントや事業をやって盛り上げてくれると、やはりこのタイミングでなんとか勝ちたい、優勝したいと感じるので、すごく力強いバックアップだと思っています」

栗山が行う幅広い活動の功績

兵庫県神戸市出身の栗山は、阪神淡路大震災の際に支援を受けたことが大きな動機づけとなり、地元で開催している「栗山巧杯少年野球大会」で聴覚障害児を招いて「リアル野球盤」のゲームを楽しんだり、所沢市の知的障害児や小児がんの子供とその家族を球場に招待したりと、積極的に支援活動を行っている。

今年の7月1日に栗山が招待した際の様子。今シーズンは合計で約120名を招待した(写真:©SEIBU Lions)

また、フルイニング出場、安打数、得点数など成績に応じて行った東日本大震災の被災児支援では、クラウドファンディングを活用(2011年から2016年まで)することで、栗山とともに支援に参加できる機会をファンにも提供した。

このような幅広い活動の功績が認められ、社会貢献活動を積極的におこなっている選手を表彰するゴールデンスピリット賞を受賞。様々な取り組みを行う栗山の背中を追うように、チームの後輩選手たちも支援活動を始めるようになった。

「こういった活動を後輩たちに強制することはありません。でも、やんわりと『一緒にやろうぜ』と声を掛けることはありますね。大事なのは誰かに言われてやるのではなく、応援してもらっているのだから今度はサポートする側にまわろうと、選手自身が自分から思うこと。そうあるのが理想だと思います」

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