――そんな進化を遂げてきたグーグル検索の課題とは。
1つは、検索をするユーザーが自分自身で検索結果を“評価”する必要がないと考え始めていることだ。多くの人が検索という行為に慣れすぎて、情報の評価をしなくなっている。われわれは「真実エンジン」ではない。真実かそうでないかを示すことは難しい。われわれは情報の“詰め合わせ”を提供する。検索結果を基に意思決定をするのは、ユーザー自身だ。そういうことをもっと理解してもらう必要がある。
もう1つは、ここ2年ほどの現象だが、自分の主義主張に合わない検索結果が出てくることをもって、グーグル検索は偏っている、間違っているとする見方があること。われわれに求められているのは幅広い情報を示すことであって、特定の考え方を強化することではない。一方で、違う考え方を取り入れましょうと強要するわけでもない。
グーグル検索をどうとらえるか
――一方で、グーグル検索や関連サービスでは、求める情報がすぐ手に入るということをマーケティングしてきたのも事実です。スマホの時代になっていつでもどこでも検索をするようになれば、「グーグルの言うことが真実」という“誤解”が生まれるのは当然ではないでしょうか。
図書館を想像してみてほしい。自分の疑問に対して、図書館がぴったりの答えを教えてくれるとは誰も思わない。図書館が提供してくれる多様な本を読み、情報を理解する。誰も図書館に怒ったり、情報が偏っていると責めたりしない。
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