「被害者ぶる人たち」の厄介すぎる危険な生態

かかわってしまうとヤバイことになる

被害者ぶる人たちは、なぜ自分が被害者であるかのように装うのでしょうか(写真:Graphs/PIXTA)
「被害者ならば何をしても許される」――そう思い込んで被害者のふりをする人が、いま社会に蔓延している。必ずしも自分が実際に被害を受けたわけではないのに、あたかも被害者であるかのように装い、まわりの人々を味方につけて誰かを攻撃する人たち。この人たちは、本来救済されなければならない「リアル被害者」とはまったく異なる人たちだ。
被害者ぶる人たちは、なぜ自分が被害者であるかのように装うのか。精神科医である片田珠美氏の著書『被害者のふりをせずにはいられない人』(青春出版社)の一部を紹介する。

いまの社会でもっとも強い人は誰か。

逆説的な表現だが、それは「被害者」である。

「加害者」と「被害者」を比べると、本来は、加害者のほうが力(物理的な力や社会的立場)は強い。だからこそ、被害を与えることができたはずだ。しかし、被害が白日の下にさらされると、力関係は逆転する。

現代社会は、ルールのない弱肉強食の世界ではない。誰かが誰かに被害を与えたら、社会全体で被害者を救済して、加害者に罰や教育を与える、という建前になっている(現実に追いついていないところがあるにしても)。

被害者が被害を受けたことを訴えれば、社会が被害者を支援し、加害者を糾弾して、ときには罰を与えることもある。かつてのように、被害者が泣き寝入りする必要はない。立場が弱くて被害を受けやすかった人にとって、現代はとても暮らしやすい時代といえるだろう。

「被害者の強さ」を悪用する人たち

ところが、「被害者の強さ」を悪用する人たちもいる。必ずしも被害者ではないのに、被害を受けたとウソをつき、まわりの人々を味方につけて誰かを攻撃するのだ。

たとえばみなさんのまわりで、次のような話を聞いたことはないだろうか。

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