「被害者ぶる人たち」の厄介すぎる危険な生態 かかわってしまうとヤバイことになる

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▼遅刻を繰り返す女性社員。カバーしなければならない他の社員から苦情がきていたので、まずは上司がやんわりと注意した。ところが、改善の兆しがいっこうに見られない。そこで強めに説教したところ、「パワハラです!」と逆ギレ。上司は人事に呼び出されて、事情を説明するハメに……。

▼仕事でミスを連発する先輩。しかし、上司に報告する際には「〇〇が取引先を怒らせた」「〇〇が報告した情報に間違いがあった」と、こちらに責任をなすりつけた。上司は現場に詳しくないため、先輩の報告を鵜呑みにしてこちらが悪者に……。

▼取引先の男性から、食事のお誘いが。丁寧にお断りしたが、ストーカー化して何通もメールが届くように。会社を通して苦情を伝えたら、連絡はこなくなったものの、「自分は二股をかけられた」「あいつは誰とでも寝る女だ」と根も葉もない噂を流されて、職場にいづらくなってしまった。

▼母親はもともとキャリア志向が強い女性だったが、私を妊娠したことをきっかけに会社を退職して専業主婦に。面倒見のいい母親だったが、私の大手企業への就職が決まると、「お母さんはあなたが生まれたから仕事をあきらめたのよ。それなのにあなたは……」と愚痴るように。母娘関係が悪化して、実家にいづらくなった。

共通点は「被害者ぶっている」

これらのケースに共通しているのは、加害者がみな「被害者ぶっている」という点である。

本人は本人なりに何かつらい思いを抱えているのかもしれない。しかし、それは自業自得であり、誰かに陥れられたわけではない。それにもかかわらず、「自分は被害者だ」とアピールすることによって逆に誰かを攻撃する。

こうした“被害者ぶる人”に心当たりのある人は多いはずだ。“被害者ぶる人”は、必ずしも特別な存在ではない。職場や学校、友達関係や家庭内など、ごく身近なところにごく普通に存在している。そして、彼ら彼女らによって加害者に仕立てあげられて、肩身の狭い思いをしている人もまた数多くいるのである。

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