ダメな企画書を作る人に足りない視点と習慣 「5W2Hプラス」でアイデアを練るのがコツ

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企画書や提案書の核心とは、言うまでもなくアイデアにあります。いくら企画書づくりが上手でも、肝心のアイデアが陳腐では企画としてはボツです。いくら1枚のペーパーになっていたとしても、アイデアがきちんと表現できていなければ、エグゼクティブの心の琴線に触れることができません。

よいアイデアをゲットするには、アイデアの仕入れ段階から守るべき基本があります。アイデアの仕入れとは閃(ひらめ)きです。閃きは街の広告を見たときや人と話をしているときなど、ときと場所を選びません。記録は手書きでも、スマホでもいいですがメモに残すことが肝心です。したがって、ビジネス・パーソンたるもの、常にメモ(手帳でも、スマホでも)を身につけていることが基本中の基本と言えます。

しかし、アイデアを記したメモを後でしげしげと見ると、意外につまらないと思うことがあります。アイデアが閃いたときの高揚感がメモから伝わってこなければ、メモの表現が悪いのか、アイデアそのものがあまりよくなかったのです。アイデアそのものに問題がある場合は、すべて白紙に戻すしかありませんが、アイデアの表現がいまひとつというときは、何度でも練り直すことです。

よい企画書・提案書をつくるには、このアイデア段階でのアセスメント(評価)が欠かせません。

メモは5W2Hプラスで

アイデアが頭の中にあるときは、大ヒット間違いなしの珠玉の着想と思っていたのに、文字にしたらつまらないというのは、閃きの核心をつかみ切れていないせいです。いまでは普通にコンビニで売られている、1回で使いきれる量に小分けされたインスタントコーヒーですが、昔は何十杯分がひとビンに入っていました。レギュラーサイズのインスタントコーヒーが当たり前の時代に、もし1回で使い切れる小さいサイズのインスタントコーヒーをつくるというアイデアが閃いたとき、それをメモに書くとどうなるでしょうか。

<アイデアメモ例 1>

小さいサイズのインスタントコーヒーをつくる

これは外形上の特徴ではありますが、アイデアの核心ではありません。アイデアの核心をメモにするなら、こうなります。

<アイデアメモ例 2>

1回で使い切れる量のインスタントコーヒーをつくる

肝心なことはアイデアの核心は小さくすることではなく、1回で使い切れる量にすることにあります。では、アイデアの核心に迫るにはどうすればよいでしょうか。

文章の構成は5W2Hが基本です。

アイデアの点検も同じステップを踏みます。ただし、ビジネスでは成果が求められますから、アイデアがどんな効果をもたらすかも点検の重要な項目となります。したがって5W2H(WHAT、WHY、WHO、WHERE、WHEN、HOW、HOW MUCH)プラス(効果)が点検の基本です。

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