21. 一時〈東〉を使用した軽自動車と二輪車をのぞき、東京では1962年2月14日まで地名の入らない表記が続いた
22. 戦後1960年代に入り、モータリゼーションが本格化すると日本国内の自動車保有台数も一気に増大
23. 都道府県ごとに設置されていた陸運事務所(現・運輸支局)だけでは管理しきれなくなっていく
24. そこで自動車の登録数が多い地域の陸運事務所には、さらに支所(現・自動車検査登録事務所)が設置される
25. 以降、支所で交付されるナンバープレートには〈支所が所在する地名〉が表記されるようになった
26. 最初に支所が設置されたのは「東京都」で、のちに大阪府や神奈川県が続き、地方の道府県にも広がっていった
27. 1999年に栃木県で「とちぎ」ナンバーが誕生したことで、全国のナンバープレート地名数は87種にまで増えた
観光振興を目的に「ご当地ナンバー制度」が導入された
28. さらに2006年には地域振興、観光振興を目的に「ご当地ナンバー制度」が導入され、地名数も増大していく
29. 「島根県」では1963年10月15日に〈島根〉ナンバーとなるまで、「嶋」という漢字表記が使用されていた
30. これは当時、鳥取県で「鳥」が使用されていたためで、文字を混同しないように「島」ではなく〈嶋〉としていた
31. 「沖縄県」では本土復帰の1972年5月~1987年12月まで軽自動車のナンバーには旧字体の「繩」が使用された
32. 「なにわ」ナンバーは、1983年に大阪市住之江区に〈大阪陸運事務所なにわ支所〉が開設され交付開始となった
33. 当初は支所の所在地にならい「住之江」ナンバーの予定だったが、大阪市民の強い要望もあり「なにわ」に決まる
34. 数ある地名のなかで最も字数が多いのは、漢字4文字からなる「尾張小牧」である
35. 本来は愛知県尾張地方の陸運事務所の所在地である「小牧」ナンバーになる予定であった
36. しかし人口規模等から一宮市、春日井市など周辺市町村から反対の声が上がり〈尾張+小牧=尾張小牧〉となる
37. 書体によっては「尾張」の文字のほうが「小牧」よりも若干大きく書かれたナンバープレートもかつて存在した
38. 一宮市は2006年10月、春日井市は2014年11月にご当地ナンバーを導入し尾張小牧グループを離脱している
39. 地名の書体については、同じ漢字であっても地域によって異なる場合がある
40. 「岡山」の〈岡〉という文字の場合、福岡、岡崎、長岡、静岡、盛岡とも書体が微妙に異なる
無料会員登録はこちら
ログインはこちら