10代にピンと来ないフィルム時代の撮影事情 デジカメ移行の過渡期をカメラマンが語る
カメラの進化により、誰でも簡単にきれいな写真が撮れる時代になりました。そのためウェブメディアを中心に、最近は編集者やライターが撮影まですべて手がけるケースも珍しくありません。しかし、フィルムカメラで撮影していた頃は、撮影はプロのカメラマンだけに任される仕事でした。現場の様子は、一体どのように変わったのでしょうか。
そこで今回は、フィルム時代をよく知るカメラマンの岡村智明さんと矢野寿明さんに、当時と今の違いやそれぞれの良さについて話を聞きました。
仕事の手離れが良かったフィルム時代
「本格的にデジタル一眼レフカメラ(以下、デジカメ)を使い始めたのは、2000年前後だったと記憶しています。当時よく仕事をもらっていた出版社が、全面的にデジタルに切り替えたのをきっかけに、僕も機材をそろえました。カメラを買い替えたりパソコン環境を整えたり、何かと物入りで大変だったのを覚えています」
そう振り返るのは、フリーカメラマンの岡村智明さん。もともとは編集者として働いていたものの、写真好きが高じて1999年にカメラマンに転向。現在は、情報誌や広告を中心に活躍しています。
「フィルムで撮影していた頃と今を比べると、カメラを設定してシャッターを押すのは同じでも、その後の作業内容がだいぶ変わりました。」
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