子育てに、ママ友などいらない 子は親の欠点も含めて愛してくれる

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子は親の欠点も含めて愛してくれる

「立派な親になれるか不安」なのだそうですが、人はみな、第1子を設けて初めて親になります。「子育てを通して2度目の人生を歩んだ」と言われたのは羽仁進氏。

子供が泣けばあやしたくなり、喜ぶ顔がみたくて料理の腕を磨き、よい本があれば読んで聞かせたくなる。愛しい子を前にすれば、誰に教えられなくとも本能的に身も心も動くものです。完璧な子育てマニュアルがないのと同様、完璧な親など存在しません。100人おれば100通りの親子関係。子にも教えられ、子の模範となるよう親も学び、律する。それでも失敗したり欠点をさらけ出したりしたときは、「反面教師としなさい」と居直る。特別優秀な親は知りませんが、だいたいこのようなものですよ。

「友達のいないママを見て、子供はどう思うか心配」とのことですが、ありがたいことに、子供はママが無条件で大好き。物心がつけば、ママの欠点も含めて個性として愛してくれます。それが普通です。あなたが育児放棄や虐待をしないかぎり。

「学生時代の友人がいちばん」は本当?

社会学者の上野千鶴子さんの著書に「『学生時代の友が一番ね』『若いときの友が一生の友』という人は、大人になってからお友達ができなかった可哀そうな人、と思ってしまう」とあります。

上野先生はまた、「人間は変化する生き物。それぞれの道筋で人も関係も変わる」と書いておられます。私は、結婚して子供が巣立つまでの4半世紀は、親友と呼べる人はひとりしかおりませんでした。今のあなたとたいして変わらない環境です。

そんな私の60代も半ばになった現在の交友関係といえば、その最も長く親しかった友とは絶好状態(あなたと同じ環境)。その後、学生時代にさほど親しくなかった何人かの人たちとは40年の空白後に意気投合し、楽しい交流が復活したり始まったり、40~60代で知り合った人たちと心を通わせたり、楽しい時間を共有できたりしています。

みーさん、お気づきでしょうか? あなたはまだ若いです。学生時代を通じてこれまでにお友達がひとりもいなくとも、それも普通です。

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