満足した人生には「幸せの感じ方」が重要だ 人生の後半では「芯」を決め軌道修正をしよう

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拙著『人生後半の幸福論 50のチェックリストで自分を見直す』で私が提案するのは、人生の折り返し地点である50歳前後になったら、自分の生き方を見つめ直してみよう、ということです。

100年生きるという新たな可能性を踏まえつつ、あらためて「人生後半に自分が求めるものは何か」を考えてみる。自分の人生後半の「芯」になるものを確かめ、軌道修正をするのです。

それには、現在の自分と、これから自分が目指していくところ、両方がクリアになっていなければなりません。

人生の軌道修正というものは、短いスパンで一気にできてしまうものではないでしょう。50年の年月をかけて今の自分があるわけですから、シフトするのにも時間を要するのは当たり前です。アラフィフでまず自分を見直し、「自分はどうなっていきたいのか」「どう生きたいのか」を見据えたら、そこからじっくりそういう自分になっていけばいいのです。

大事なのは、自分が価値を感じるものをいかに大事にして暮らしていけるかです。それが、人生後半を幸せに導く最大要素だと私は思います。

50代以降のいいところは、ほかの人との比較競争によって幸せが左右されることがだんだんなくなり、自分自身の価値観でいくらでも幸せを得られる領域に入っていくことです。そういう意味では、自分を主体にして本当に人生を味わえるようになるのは、まさにここからかもしれません。

私は現在57歳です。私もまた、人生後半の見直しと軌道修正のただ中にいます。

楽しく、笑顔で、充実した人生後半を生きていくために、今から何をしたらいいのか。一緒に考えていきましょう。

人生後半のチェックリスト

 CHECK!①  最近、感動していますか?

感動するというのは、「心が動く」ことです。

イキイキと活動しつづけるためには、心が動かなくなっていくことがいちばんよくないと私は考えています。

「感動しやすいか、しにくいかなんて、個人の性格の問題」

なんて思っていませんか。いいえ、これは感性をさびつかせないでおけるかどうか、その人自身の意識の問題です。

寄る年波とともに、身体がだんだん硬くなっていき、可動域が狭まっていきます。

しかし、前屈も開脚もびっくりするほど見事にできてしまう身体の柔らかなご年配の方もたくさんいます。それは、可動域を狭めないよう日々意識して身体を動かしつづけているからです。

心も同じです。動かしつづけることを心がけたほうがいい。いろいろなことに心を動かせられる自分でいること──意識して、そう仕向けていきましょう。それには、「自分の体験にしていく」ことが大事です。

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