超難関大への現役合格に強い高校トップ100

東大・京大・国公立医学部への現役合格率は?

一方、東大は首都圏の1都3県からの合格者占有率を見ると、この10年で43.2%から55.9%へ上がっており、関東ローカル化が進んでいる。東大に地方からの合格者が増えない理由としては、経済的な問題も大きいと見られる。東京の物価が高く、4年間学生生活を送るのに、親にとって仕送りが厳しいこともある。

また、理系では、東大より地元の国公立大医学部を目指す受験生も多い。東大だけではないが、難関大の理工系では、大学院に進学するのが当たり前になってきている。大学院も含めて6年間大学に通うなら、卒業後の収入の安定や社会的な地位の高さ、苦しんでいる人を助けたいとの気持ちから、医師を目指す受験生が増えている。

トップ進学校では理系の生徒が増えているものの、「“理系”が増えているというより“医系”が増えている」と、地方のトップ私立進学校の進路指導教諭は言う。西日本を中心に最難関学部の医学部人気はますます高まっている。

また浪人生が多いのも医学部の特徴だ。国公立大医学部志望者にスベリ止めはないと言われる。私立大医学部の6年間の学費平均は、約3200万円にもなり、払える家庭は限られる。国公立大は350万円だから、差はあまりにも大きい。浪人して予備校へ通ったとしても、国公立大医学部に進学したほうが安上がりということだ。

大学合格実績もさまざまなデータがある。合格者数が多い、現役合格者数が多い、難関大への合格者数が多い、などさまざまだ。どれが正しいというものではなく、いろいろな角度から見ることが大切になってくる。そこでここでは、最難関大、最難関学部への現役進学者が多い学校はどこかを調べてみた。

トップの灘高は東大70人、京大25人進学

東大と京大、国公立大医学部(東大・理Ⅲ、京大・医学部医学科除く48校、防衛医科大は含まない)の現役合格者合計の占有率(合格者合計÷全日制卒業生数×100)を高い順に並べたのが「東大・京大・国公立大医学部に強い学校」ランキングだ。卒業生50人以上の学校で作成した。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差になる。

トップはの53.9%だ。つまり、卒業生の半数以上が東大、京大、国公立大医学部に合格していることになる。内訳を見ると、東大に70人合格し、うち理Ⅲが11人、京大に25人で、うち医学部医学科が14人、国公立大医学部が23人の計118人だった。国公立大医学部に、東大理Ⅲ、京大医(医学科)を含めると48人になり、卒業生の22%にも上る。

2位は僅差で、筑波大附駒場となった。現役合格者の占有率は53.7%で、内訳は東大が80人で、うち理Ⅲが15人、京大はゼロ、国公立大医学部は7人の計87人だった。圧倒的に東大合格者が多い。今年、理Ⅲの合格者は卒業生を含めて17人となり、初の理Ⅲ合格者数トップに立った。

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