さらに、「スーツの着こなし講座」も提供しており、スーツの着こなし方や就活マナーについて講義を受けられる。就活生にとっては役立つ内容で、販売する商品と業態の特徴をいかした、ユニークなプログラムといえるだろう。
部品など、企業向け(BtoB)が主な顧客のメーカーでは、職場体験や現場見学がメインとなるプログラムを提供している企業がよくみられる。
自動車内装インテリア部品メーカーである河西工業は、「カーインテリアを学ぶ!3days」と題し、製図・設計を中心としたエンジニア業務を学ぶことができるインターンシップを行っている。会社概要や歴史、製品についての講義を受けたうえで、内装デザインの検討会やグループワークなどを通じて設計業務を体験していく。そして工場見学を経て、最後には3D-CADを使用し、実際にデータ作成演習を行う。
1回あたりの定員が13名と少人数の受け入れで、自動車部品業界への理解を深めることはもちろん、現場見学や実際の設計・開発体験など同社の業務について、体系的に学ぶことができるだろう。
あの「Pepper」の制御も体験できる!
一方、最終消費者向け(BtoC)に販売するメーカーは、グループワークを中心とした、プロジェクト型のプログラムを提供しているケースが多いようだ。
化粧品大手のコーセーは、「化粧品の商品の企画・立案」や、「化粧品のプロモーション企画・立案」といった内容を、4日間かけて行う内容を提供している。グループに分かれて実際に企画案を作成し、最後は役員を前にプレゼンを行う内容となっている。
普段からよく目にしている商品が、どのように開発されているかの一端を知るだけでなく、時間をかけて作成した企画案に対し、しっかりとしたフィードバックも得られる内容だ。
最後にIT企業のインターンシップを紹介する。ソフトウエア開発支援などを手掛けるシステナは、ソフトバンクが開発した「Pepper」ロボットの公式アプリも開発している。インターンシップでは、3日間でシステムエンジニアの仕事を体験するプログラムを提供し、Pepperの制御を課題として出している。
また、企画や設計、プログラム作成、評価という、システム開発の一連のプロセスを体験できる内容としており、文系の学生でもシステムエンジニア(SE)の仕事の楽しさを体感できるという。SEの仕事は、クライアントへの打ち合わせやプレゼンなど、プログラミング以外の工程も重要なので、文系、理系問わず参加してみると良いかもしれない。
紹介したとおり、インターンシップの提供内容は、企業・業界によってさまざま。大学3年生の夏のインターンシップでは、その企業についてしっかりと理解し、実践的な就業体験が可能なプログラムに参加することが大切だ。しっかり情報収集をしてからエントリーしてほしい。
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