「性格が悪い子」は成績も伸びない根本理由 元偏差値35の東大生「僕も昔はそうでした」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここで、東大で知り合った浪人経験者の話を紹介します。

ある2名の「残念だった」東大生の話

たとえば、こんな東大生がいました。彼は現役時代に、先生から「そんな性格だったら東大に合格できないぞ」と言われ、結局東大に不合格になってしまった人です。

なぜ彼がそんなことを言われたのかというと、先生の言葉にほとんど耳を貸さなかったからだそうです。

残念な性格1:人のアドバイスに耳を傾けない

たとえば「英語を基礎から勉強するように」と言われても、「基礎の部分なんかいまさらやったって、成績は上がらないだろ」と反発する。「復習が疎かになっているから新しい参考書に手を出すのをやめなさい」と言われても「どんどん新しい参考書をやっていかないと東大には合格できないだろう」と無視する。勉強法について、先生からの意見をほとんど受け入れなかったそうです。

「自分のことは、自分がいちばんわかっている」「今の自分の勉強法が、自分にいちばん合っているんだ」と、成績がなかなか上がらなくても先生からの意見に耳を貸さずにいたところ、言われた言葉が「そんな性格だったら東大に合格できないぞ」だったそうです。

そしてその言葉どおり、彼はその年、東大に不合格になってしまいました

残念な性格2:自分の欠点に向き合えない

またある東大生は、自分の悪い成績や欠点と向き合うことができなかったから、現役で東大に合格できなかったのだと語りました。

複数の模試を受けると、調子が良くてA判定を取れることもあれば、調子が悪くてD判定になってしまうこともあります。そんなとき、彼は「D判定のほうは、ケアレスミスが多かった」「自分の本当の実力はA判定だ」と言い聞かせて勉強を続けた結果、不合格になったのだとか。

ちなみにD判定だった模試で間違えた分野が、なんと本番で出題されたのだそうです。

この2人と同じようなパターンで東大などの有名大学に不合格になってしまった人は、非常に多かったです。

自分の勉強法が正しいと信じて疑わず、先生の意見を聞き入れなかった例。悪い結果と向き合わず、自分にとって都合のいい結果だけを見て不合格になった例。苦手な単元を「まあここは出ないだろう」と軽視して不合格になった例。

結局誰も彼も、自分にとって都合の悪い情報や受け入れ難いことと向き合わなかったことが原因で、不合格になっていたのです。

そして、そうやって不合格になったほとんど全員が、僕にこう言うのです。

「自分が不合格になったのは、自分の性格が原因だ」と。

次ページ東大生には「ケアレスミス」がない根本理由
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事