「性格が悪い子」は成績も伸びない根本理由 元偏差値35の東大生「僕も昔はそうでした」
「ケアレスミス」という言葉1つとっても、謙虚か謙虚でないか、成績を上げられる性格か否かがはっきりわかれるんです。
そんな僕だからわかりますが、自分が謙虚でないうちは、なかなか「謙虚さ」を欠いていることに気付けません。「性格」が成績の向上を阻害していても、自分ではなかなかそれに気がつけないし、人から「性格」について指摘されても、受け入れられない。これが、「不合格」になるいちばんの原因なんです。
謙虚じゃないと、PDCAを回せない
逆にいうと、どんな勉強をしている場合でも、どんなに勉強法に欠点がある人でも、「周りのことを否定するのではなく、一度肯定してみる」「人からの指摘を受け入れられる」というマインドさえあれば、成績を向上させることが可能です。
なぜならそういう人は、勉強に対してPDCAを回せるからです。
「一度プランを立てて行動してみて、その行動をチェックした後に改善してみる」、というビジネスでよく聞くこのPDCAですが、自分の勉強に対してPDCAを回せる人は強いです。考えた勉強法を実践してみて、そのダメなところをチェックし、修正してもう一度やってみる。こうやって、自分の勉強の精度をどんどん上げていくことができる受験生というのは絶対に成績が上がります。
そして、ここでいちばん大変なのが「チェック」です。「自分の勉強のダメなところ」を受け入れる「謙虚さ」がないと、「チェック」ができないのです。自分で自分の悪いところを見つける場合もあるでしょうし、誰かから指摘されることもあるでしょう。しかしどちらにしても、「謙虚さ」を欠いていると「自分の悪いところ」を受け入れられません。ここで立ち止まってしまう人が非常に多いのです。
以前、僕は「元偏差値35の東大生が教える『残念な勉強法』」という記事を書かせていただきましたが、そこでご紹介した勉強はすべて「自分の学習のチェックを怠った勉強」でした。
「勉強した内容が再現できるか?」というチェックや、「勉強して成績が上がるのか?」というチェック、「自分の知識として使えるようになっているか?」というチェック。たくさんチェックするべき項目はあります。しかし「謙虚」じゃないと、チェックを怠ってしまい、いつまでたっても成績が上がらない。成績向上のボトルネックは、結局「性格」なんです。
「性格」が成績に大きな影響を与える理由、ご理解いただけたでしょうか?
「性格」という言い方をすると、「変えられないのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかしそんなことはありません。今回質問に答えてくれた学生はみんな、自分の「性格」を修正して、見事志望校の合格を勝ち取っていました。
大切なのは、「悪いところを変えよう」とする姿勢なのだと思います。これは何も勉強だけに留まる話ではありません。人からの指摘を真摯に受け入れて、自分でPDCAをうまく回せるようになると、どんな分野でも活躍できるようになる、というのは本当に多くのビジネス書で語られていることです。
もともとの性格が謙虚ではない僕のことですから、またどこかで「悪い性格」が出てきてしまうこともあると思っています。そうならないよう、自戒の意味も込めて、この記事を書かせていただきました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら