結局のところ生き残るのは「仲のいい会社」だ ひろゆき氏が考える「いい人」の作用
商品には寿命があります。ガソリン自動車は絶滅しそうですし、スマートフォンもアンドロイドが登場して以降、価格がどんどん安くなってきています。それと同様に、会社にも寿命があります。製造業は海外に流れ、銀行業界でさえ危ないと言われています。
そんな中で、どんな会社が生き残るのか。経営者としての僕の経験を通しながら、いくつか見ていきたいと思います。
「使えない人をどうするか」問題
日本の企業は、簡単に人をクビにすることができません。経営をしたことがある人の必ずブチ当たる壁が、「使えない人をどうするか」問題です。
これの答えをいろいろ考えたことがあるのですが、「初めから変な人は雇わないようにして、そのために慎重に面接しとこう」という考え方が落とし所になります。とはいえ、一般的な採用方法はというと、管理職などの偉い人たちだけで、いわば勝手に面接をして決めてしまうことが多いと思います。
一方、世界的大企業・グーグルの採用方法は非常にユニークです。グーグルでは、採用したい人が入社後に一緒に働くであろう部署の人たちを面接に呼びます。その人たちに、「この人と働きたいですか?」と、後で聞くためです。そこでもし、一人でも「イヤだ」という人がいれば、絶対に採用をしません。厳密には、部署によって異なるかもしれませんが、基本的には、「人当たり」を重視しています。
全員が「NO」を言わなかったということは、つまり、全員の責任でもあるということです。だから、「あの上司が連れてきた」「別にこいつと仲良くする必要なんてない」などと言い出す人が生まれません。
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