そんなTEDxは、今や144カ国で開催されるようになりました。2009年から1657の都市で6000回を超えるイベントが開催されました。なんと、アマゾンの奥地でも開催されています! 世界中で、多様な言語、多用な民族、文化の人たちが一堂に会し、アイデアを共有しているのです。
TEDxKidsは、そのライセンスを使って、子どもたちに未来旅行や知の祭典とも言われるTEDの体験を提供しています。通常TEDは大人に向けたプレゼンテーションをしますが、TEDxKidsは子どももプレゼンターになり、「未来をつくる子ども」と「子どもの環境をつくる大人たち」が一緒に空間を共にし、未来へのアイデアを共有するのです。
青木さんがTEDxKidsを始めたわけ
青木さんはもともとプログラマーでした。休日出勤もある忙しい生活の中、2009年に病院の検査でガンの可能性が確認されたそうです。全身転移の疑いもあり、検査をすることになりました。そして、全身転移していた場合は余命数カ月しかないという宣告をされたのです。検査結果が出るまでの2週間ほど、家で休むことになった青木さん。家にいる間、久しぶりに子どもたちと遊んでいたら、子どもが「パパといる時間が本当に幸せ」と言ってくれたそうです。そのときに、彼は「今まで子どもたちに、何を伝えて来れたのだろう」と思ったそうです。そして、「もし全身転移してなくて手術して治ったら、子どもたちのためにもっといい環境をつくる活動を始めよう」と決意しました。
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