「親が望むから」では、本気の勉強はできない 高校3年生に勉強が楽しくなる秘訣を伝授

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幸せな人生とは自分がやりたいことをする人生、またはやりたいことを自分自身の価値と基準において探し続ける人生です。

誰かの理想のために生きる人生は幸せな人生とは言えないでしょう。たとえそれが親であったとしても、親が思うあやさんにとっての理想の人生とあやさんが思う理想の人生は違って当たり前です。

現在、勉強に集中できない理由もまさにそこでしょう。つまり、あやさんにとっての理想を目指すための勉強でないがゆえに、モチベーションが上がらない、という状態です。

実は私自身も勉強が楽しくなったのはお恥ずかしい話ながら社会に出る直前からです。学生の間、中学、高校、そして少なくとも大学1年生くらいまでは「何のために勉強をするのか」が見えていなかったがゆえに、非常に勉強がつまらなかったことを覚えています。

目指したいゴールがあれば、きっと勉強も楽しくなる

一方で、それ以降は、自分が将来目指す方向を自分で選択して固めたこともあり、勉強が非常に楽しくなりました。

おそらく、「押し付けられた勉強」から、「自分の設定したゴールに向かうための勉強」になったのが大きな要因だと思っています。

つまり、自分のための勉強、ですね。自分が選んだ道であるがゆえに、勉強に本腰が入る。自分の人生だから、勉強に熱が入る。

そう考えますと、あやさんは「医学部」とか「医師」という周りの期待をまずは捨てて、その枠外で自分が何をしてみたいかを探してみるのが最初のステップでしょう。

興味のある仕事に関連する本を読んだり、親の知り合いを紹介してもらったり、アルバイトをしてみたり、専門学校に通ってみたり。興味のあることを探すことを目的に幅広く行動してみることで、少なくとも今の自分にとって興味あること、または興味のないことが見えてくるものです。

焦らずとも、そういった経験を積んで自分の知識と知見が増えれば、おのずと自分にとっての好き嫌いが見えてくるはずです。

そうやって、自分が目指したいゴールを設定すれば、きっと勉強も楽しくなりますよ。他人がなってほしい人生ではなく、自分自身の人生を生きることがあやさんだけでなく、究極的には今まで応援してきてくれた親にとっての幸せでもあります。

ぜひ自分が定めたゴールに向かって、自分のための勉強をしてみてください。きっと勉強が非常に楽しくなりますよ。

あやさんがご自身の理想とする人生を探し当て、勉強や経験を通じて幸せな人生を送られることを応援しております。

なお、本コラムでも質問の多い自己投資については5月23日に発売された拙著『会社では教えてもらえない一気に伸びる人の自己投資のキホン』(すばる舎)もぜひご参照下さい。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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