「小ミスを大炎上させる人」がやる5つの過ち 隠す、逆ギレ…対応間違えると最悪の事態に

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「しかし、百歩譲って、その人のせいだとしても、自分から何かできることはあるはず。そういう人に限って、何もやっていないことが多い」と話すのは、医療機器メーカーのマネジャー・Bさん。人のせいにしそうになったら、自分でも何かできることはなかったのか、と自問自答しよう。

ありがちな過ち4 勝手に話を終わらせようとする

ミスをした時、自分の悪いところをあれこれ指摘されれば、「もう終わりにしてほしい」と思うだろう。そうした心理から、ついやってしまいがちなのが、上司の話が終わっていないのに、勝手に話を終わらせようとすることだ。

たとえば、「はい、わかりました。もういいですか?」などといって、その場を立ち去ろうとする――。こんなことをやったら、「話はまだ終わっていない」と上司の怒りを増幅させるだけだ。

また、上司にそれ以上発言させないために、開き直ったり、ふてくされたりするのも、火に油を注ぐことになる。

「部下のミスを指摘したら、『まぁ、誰でもミスはありますよ』といわれた。あまりに開き直った態度に、『お前が言うセリフじゃない』と激怒した」(IT・40歳)

「20代の部下が、仕事で同じミスを繰り返していたので、『原因を一緒に考えよう。どうしてだと思う?』と問いかけると、『バカだからです』『どうせ俺はバカですから』とふてくされた答えを返してきたので、思わず怒鳴ってしまった」(出版・38歳)

入社間もない頃にはさすがに言わないだろうが、慣れてきた時には気を付けたい。

ミスで怒られ、開き直るのは逆効果

ありがちな過ち5 あいづちが反抗的

ミスについて、上司から注意を受けている時、想像以上に上司の神経を逆なでしている行為が、「あいづち」だ。

「『はい』ではなく、『はいはい』『はいはいはいはい』と、連呼してくる部下がいる。『ごちゃごちゃ言わなくても分かっているから黙っていてくれ』という気持ちが透けて見えて、イラッとくる」(貴金属・43歳)

「こちらの言ったことに対して、すべて『いや』で返してくる部下。悪気はないのだろうが、すべて反論されているようで、あまり気分は良くない」(人材・45歳)

というようなことをしてしまうと、謙虚に聞いていたとしても、上司は「反抗的」だと捉えかねない。

近頃、増えているのは、あいづちを打たずに、黙って無表情で聞いている人。何の反応も示さないと、上司に「俺をバカにしているのか」という誤解を与えかねない。自分がどんな態度で話を聞いているのか、意識的にチェックしよう。

杉山 直隆 オフィス解体新書・代表

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すぎやま なおたか / Naotaka Sugiyama

1975年生まれ。専修大学法学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネス誌やビジネス書、企業の社内報・PR誌の執筆・編集を主に手がける。2016年に独立(屋号:オフィス解体新書)。社会人インターンシップ情報を紹介するブログメディア「30歳からのインターンシップ」を立ち上げ、取材活動をしている。共著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』『図解&事例で学ぶ入社1年目の教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。

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