ヤマダSXL、名門住宅メーカーが落ちた泥沼

業績悪化で株価も急落、何が起きているのか

1月12日に発表した第3四半期決算では、売上高332億円(前年同期比6.7%増)、営業利益3.4億円の赤字(前年同期は5億円の赤字)としていた。ところが4月19日に修正した第3四半期決算では、大型リフォーム案件の工事で計上した金額を見直した結果、売上高328億円(前年同期比5.4%増)、営業利益は7.6億円の赤字になった。

当初『会社四季報』では、2017年3月~8月期(第2四半期)までは通期の業績見通しに対して、進捗率がはかばかしくなかったため、会社計画は過大とみていた。だが、第3四半期決算の実績が突如、前年同期を大幅に上回ったため、通期の業績見通しを引き上げたという経緯がある。

会社側も1月の時点では「これまでの改善策がようやく実ってきた。非個人向けのリフォームも伸びている」などコメントしていた。

市場の期待を裏切った下方修正

それが今回の修正で明らかになったのは、第2四半期に続き、第3四半期も赤字が膨らむ方向に進んでいたということだ。これでは業績への正しい判断は下しようもない。

会社側は19日の本決算発表前の4月10日に業績予想の下方修正を公表している。株価は4月9日に、2015年6月以来の高値となる111円をつけたが、11日には83円まで下落。週が明けた24日まで年初来の安値を更新し続けた。まさに市場をも裏切った決算だったといえる。

ヤマダSXLの経営は近年迷走を続けている。経営不振からファンドの傘下入りを経て、ヤマダ電機の傘下入りしたのは2011年10月のこと。それから7年近くが過ぎたが、この営業黒字を計上できたのはたった2期のみ。業績は傘下入りした2011年3月期にピークを打ち、その後は下り坂の一途をたどっている。

営業方針を巡る対立で積水ハウス出身の荒川俊治元社長が退陣した2013年2月期(2012年に決算期変更)から3期連続で営業赤字に転落した。2016年2月期は前期に販売用不動産など43億円を減損したことで4.5億円の営業黒字に改善した。

だが、減損効果は続かず2017年2月期には再度赤字に転落、2018年2月期はさらに赤字が膨らんだ。会社側は2019年2月期に売上高500億円、営業利益3億円と黒字浮上の計画を掲げるが、これまでの実績からすると、そう簡単な目標ではないだろう。

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