「イライラと不安」を増幅させる食生活の正体

5月病を引き起こす、「鉄欠乏」と「糖質過多」

タンパク質やビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなどの栄養素も心や体に重要な栄養素だが、過労や寝不足などのストレスがかかるとより多くの量が必要となる。また、ストレス状態が続くと、体内に慢性の炎症が起こりやすくなる。「炎症体質」になると鉄の吸収や利用が低下し、鉄欠乏の状態となる。

甘くなくても糖質過多は炎症体質・ストレスの原因に

糖質過多も体にとってはストレスで、炎症体質につながる。糖質過多に伴う腸内環境の悪化や脂肪肝、肥満、そしてタンパク質の糖化などが炎症の原因になるからだ。

一見フツーに見える食事の多くは、実は、糖質過多。糖質とは、炭水化物から食物繊維をのぞいたものを言うが、白いごはんやパン、パスタには、甘くなくてもたくさん糖質が含まれている。

ストレス状態になると、副腎(腎臓の上にある臓器)からストレスに対抗するためのホルモン「コルチゾール」が分泌される。この状態が長く続くと、副腎がオーバーワークとなって次第に疲弊し、コルチゾールが分泌されにくくなる。そして「朝起きるのがつらい、疲れやすい」などの症状が出て仕事のパフォーマンスが下がる。

また、糖質過多により血糖が乱高下する生活を続けると、低血糖になるたびに、コルチゾールが分泌されるため、副腎が徐々に疲れてしまう。コルチゾールは、ストレスや炎症、低血糖を緩和してくれるとても大切なホルモン。ストレスに強くなる、また炎症体質になりにくくするには、副腎を弱らせないことが重要だ。具体的には、夜更かしをせずによく寝ること。そして、良質なタンパク質と脂質をしっかりとりながら、コーヒーなどのカフェインを控え、ビタミンCとビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなどの栄養素を十分にとるのがいいだろう。

特にビタミンB群とタンパク質、そして男性は亜鉛、女性は鉄をまず意識的にしっかりとると、疲労や憂うつ感が回復してくるケースが多い。まず食べてほしい食品は良質な肉。牛肉や豚肉などは、タンパク質、ビタミンB群、鉄、亜鉛などを豊富に含んだスーパー食品だ。

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