デザインにもこだわっており、デザイン会社「GRAPH」の北川一成社長が参画しています。
カラーバリエーションは、従来の一般的なピンク、グリーンから、ムーンライト(蛍光イエロー)とサンシャイン(蛍光オレンジ)の未来的な2色を選択。特許であるブラシ先端をアピールして、ほかと明確に差別化するための色です。これも国内に自社工場を持ち、ブラシの先端の色を自由に変えられる技術があってこその改良です。
商品のパッケージにも高級感を演出、透明のパッケージの側面には幅広いメタリックグリーンの箔押しを施しました。製品の色合い、パッケージの構造、ともに他社がマネしにくいデザインとして北川氏が提案し、開発陣が応えました。
原価アップを値段に反映すべきか…
次に議論になったのは、価格についてです。機能性を高めデザインも一新したことによる原価アップを値段に反映すべきか否か、社内では賛否両論がありました。最終的には新しい価値の創造を前面に押し出すことにして、2000円アップの価格設定で売り出しました。結果は冒頭に書いたように、テレビ番組での紹介を機に注文が殺到。今でも多くの引き合いがあるそうです。
「高すぎるのでは?」という心配は、製品自体の優秀さと周到な販売戦略により杞憂に終わったといえそうです。
テレビに紹介されるために何か特別の働きかけをしたのか、と聞いてみました。どうすれば人気番組で商品を取り上げてもらえるのか、興味があったからです。
「昨年9月に出展したギフトショーで、テレビ取材スタッフに注目いただいたことがきっかけです。もともと商品には絶対の自信がありましたので、その魅力を最大限伝えるためのブースデザインをGRAPHさんに依頼しました。そのブースが会場内で評判になり、それがきっかけで所さんの番組紹介にもつながりました」(平山常務)。
地道な広報活動の積み重ねによる成果といえます。
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