スバル次期「レヴォーグ」の確かな手がかり ショー出展モデルで示したコンセプトの意味

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プラットフォームはインプレッサ/XVから採用されたSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を採用するのは間違いない。ちなみにSGPはインプレッサからアセントまでをカバーするプラットフォームで、ホールベースは2670(インプレッサ)~2890(アセント)mmまでフレキシブルに設定できるため、2台のホイールベース2730mmはリアの居住性を考えると現実的な値だろう。

次期レヴォーグは大型化する?(筆者撮影)

ボディサイズは、ヴィジヴ・パフォーマンスコンセプトは全長4630×全幅1950×全高1430mm、ヴィジヴ・ツアラーコンセプトは全長4775×全幅1930×全高1435mmとなっている。現行WRXは全長4595×全幅1795×全高1475mm、現行レヴォーグは全長4690×全幅1780×全高1490~1500mmのため、「WRXもレヴォーグも次期型は大きくなるの?」と思う人もいるかもしれないが、あくまでもデザインコンセプトである。

気になるのは「量産モデルがどうなるか」

現行レヴォーグは欧州に輸出されているものの、その生い立ちは北米市場の要求に合わせてサイズアップしたレガシィに代わるモデルとして日本市場向けに生まれたクルマだ。そのため、このままのサイズで量産されることはないと思うが、スバルのエンジニアから「やはり、欧州で走りを認められることが大事」という声も多く、北米一本足には不安の声も上がっているようだ。

これらを踏まえると、この2台を皮切りに欧州市場へ本格的な挑戦を行う計画があるのかもしれない。

ただ、気になるのは「量産モデルがどうなるか?」である。スバルは「コンセプトカーはカッコいいけど……ね」という意見が多いのも事実だ。今回の2台は世の中の評価も非常に高いので、ぜひ量産モデルでもできるだけ忠実に再現してほしいところである。

山本 シンヤ 自動車研究家

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やまもと しんや / Shinya Yamamoto

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“わかりやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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