前者で言いますと、新卒2~3年ですから採用する側も即戦力としての経験やスキルを期待しているわけではありません。
そういった人材に将来なるであろう可能性を短い経験の中から感じられるか否かを見ているのです。
そういったヒントは同期で一番の営業成績を上げたなどという数値的な結果や、はたまた今までの仕事のやり方を変える提案が採用されて仕事の効率化に寄与したという定性的な側面の両方に表れます。採用する側はそういった光る何かを求職者が持っているか否かを見ているのです。
そして後者。これはそもそも論としてのやる気や仕事に対するマインドの問題です。
経営コンサルになりたいという人は非常に多く、私もピーク時では毎週10人を超える人数の面接をこなしていた時期もあるくらいです。その中で、準備をしている人とそうでない人は非常にくっきりと分かれており、後者が8割といった感覚です。
そしてその8割を採用することはまずありません。そういった人たちはコンサルになりたいというイメージとあこがれだけで具体的行動に自分で落とし込めていないからです。
つねに知らないことと対峙して勉強することが自主的に求められる経営コンサルの仕事である以上、そういった人たちとはそもそも仕事に対するマインドが異なるのです。
したがって、行動力の欠如と自主性の欠如の2点で大きなマイナスとなるのです。
反対に、経営分析の基本である簿記や管理会計の勉強をしている、夜間のビジネススクールに通っているなどの準備をしている人の評価は、少なくともマインド面では高く評価できます。
どんな仕事もあこがれのままで終わらせないために
そう考えますと、Mさんも、仕事における問題解決などの実績作りに加え、具体的行動を通じた準備の2点をすることで、採用におけるスタート地点には立てるのだと思われます。
たとえば書かれているように、現在の仕事において経営に関するアドバイスを取引先にできなかったことに対する悔しさが経営コンサルを目指すきっかけだとすると、具体的にどういった能力が足りなかったのかを考えたうえで、何を準備するべきかを考えるのがよいでしょう。
経営コンサルに限らず、どんな仕事もあこがれのままで終わらせないためには、具体的な行動により自らその仕事に近づくことが大事です。
転職先の仕事は与えられるものではなく、自分で勝ち取るものです。
本気であれば、本気度合いが相手にも伝わるように行動で表してみましょう。
Mさんが経営コンサルの仕事に就かれ、将来、活躍をされるであろうことを応援しております。
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