アップルがディスプレー開発に着手するワケ

カリフォルニア州の秘密の製造拠点で開発

 3月18日、米アップルは自社製の次世代マイクロLEDディスプレーの開発に取り組んでおり、試験的にいくつかのディスプレーを製造している。写真はiPhone X (2018年 ロイター/Toru Hanai)

[19日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>は自社製の次世代マイクロLEDディスプレーの開発に取り組んでおり、試験的にいくつかのディスプレーを製造している。ブルームバーグが18日、関係者の話として報じた。

報道によれば、カリフォルニア州の秘密の製造拠点で同ディスプレーが開発されており、巨額の資金が投じられているという。

この極秘プロジェクトのコードネームは「T159」で、「iPhone(アイフォーン)」とアップルウオッチのディスプレー技術を統括するリン・ヤングス氏が責任者を務める。アップルは今回の新技術をウエアラブル端末に初めて採用することを目指しているという。

アップルからのコメントは現時点で得られていない。

利用は難しいとみるアナリストも

マイクロLEDディスプレーは、有機ELディスプレー(OLED)に比べ、端末の薄型化、高画質化、省電力化が可能。ただ報道によれば、マイクロLEDディスプレーはOLEDよりも製造が難しく、アイフォーンに使われるには少なくとも3─5年以上かかる見込み。

ただ、マイクロLEDの技術は実証されておらず、利用は難しいとみるアナリストもいる。

韓国の大手証券である東部証券のS.R. Kwon氏は「アップルがスマートウオッチで採用するディスプレーとして、マイクロLEDの方がOLEDより優れているかどうかは分からない。現時点でマイクロLEDは、現実的な代替技術というより、アップルが新技術を誇示しようとしているだけのように思える」との見方を示した。

今回のディスプレー開発により、韓国サムスン電子<005930.KS>、ジャパンディスプレイ<6740.T>、シャープ<6753.T>、韓国LGディスプレー<034220.KS>などのディスプレーメーカーに長期的な打撃となる可能性があるほか、タッチスクリーンチップメーカーの米シナプティクス<SYNA.O>などアップルのサプライヤーにも影響が及ぶ可能性があるという。

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