より心配なのが、海外旅行や海外出張でiPhoneを紛失してしまったときだ。海外に滞在している間は国際ローミング料金がかかり、定額制は適用されない。1分の通話で100円以上の料金になることが一般的なため、すぐに数千円、数万円と金額が上がってしまう。iPhoneだけでなく、SIMカードの扱いにも注意が必要なのだ。
実はSIMカードにも4桁のPINコードを設定して、不正利用を防止することができる。ただし、日本のキャリアの場合、初期設定ではSIMカードにロックがかかっていない。このPINコードは、iPhone本体から設定、変更することができる。万が一のときのために、忘れずにPINコードでロックをかけるようにしておきたい。特に海外渡航時は、PINコードの設定が必須といってもいいだろう。
PINコードは、「設定」アプリの「電話」にある「SIM PIN」で設定することができる。画面ロックをかける「Touch IDとパスコード」や「Face IDとパスコード」(iPhone Xの場合)とは、別の項目になることは覚えておきたい。初期値はドコモが「0000」、auが「1234」、ソフトバンクが「9999」。まず、「SIM PIN」をオンにし、この初期値を入力する。変更したいときは、初期値を入力してロックを有効にしたあと、「PINを変更」をタップすればよい。
初期値のPINコードは推測しやすい数字になっているため、ロックをかけておいても突破されやすい。そのため、「SIM PIN」でロックを設定するのと同時に、より複雑な数字に変更しておくといいだろう。なお、3回、PINコードを間違えると、SIMカードにロックがかかる仕様になっている。そのため、4桁と桁数は少ないが、解除されるまで何度も試される心配はない。
2.ロック画面中に表示する情報は最小限に
本体にパスコードを設定して、しっかりロックをかけたと思っても、肝心のロック画面に大切な情報が表示されてしまっては意味がない。ロック画面で通知などを見られるのは便利な反面、セキュリティのリスクにもなる。
たとえば、Siriはその1つ。ロック画面でSiriを有効にしておくと、音声で電話を発信したり、スケジュールを表示したりといったことができてしまう。席を離れたわずかな時間で、プライバシーが侵害されてしまう可能性があるというわけだ。
ほかにも、通知の履歴が表示されると、中身までは見えなくても、どんなアプリを、どの程度の頻度で使っているのかがわかってしまう。不在着信にもそのままかけ直すことができるなど、ロック画面からできる操作は意外と多い。ウィジェットにもアクセスできるため、スケジュールなどの個人情報を表示している場合は、注意が必要だ。
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