画面のロックをしっかりかけているので、もし本体を落としても不正に使われる心配はない――そんな油断は禁物だ。いくらiPhone本体のロックを解除できなくても、物理的にSIMカードを抜くことはできる。普段は便利な存在だが、セキュリティの観点では、ロック中の画面に表示する情報にも注意が必要になる。
また、iPhoneに入った情報が漏れてしまうのは、紛失や盗難にあったときだけではない。フィッシングサイトに引っかからないよう気をつけるのはもちろんだが、むしろ家族や気の置けない仲間に画面を見せているときのほうが油断しがちだ。変換候補でうっかり過去に入力した検索ワードが見えてしまう心配もある。
自分の情報が漏れるだけならいいと思う人もいるかもしれないが、iPhoneには他人の電話番号やメールアドレスなども保存されている。また、電話を勝手にかけられてしまうと、高額請求にもつながりかねない。単にiPhoneの画面をロックしているだけでは、セキュリティが万全とはいえない。そこで今回は、普通に使っているだけでは見逃しがちな、iPhoneのセキュリティの裏技を紹介していきたい。
1.「SIMカード」にもPINコードを設定する
端末にロックがかかっているから安心と思ったら大間違い。iPhoneの場合、クリップのような細い金属のピンさえあれば、簡単にSIMカードを抜き出せてしまう。SIMカードは共通規格のため、端末を選ばず挿すことができる。SIMカードには契約者情報が紐づいているため、もしiPhoneを盗んだ人が別の端末に挿して使うと、請求はすべて大元の契約者にいくことになる。
iPhone用の料金プランは、基本的にデータ通信は定額になっているため、インターネット接続をいくらされても請求額が跳ね上がる心配は少ない。ただし、電話は必ずしも定額とは限らない。従量制の料金プランに入っていると、使われたぶんだけ請求額が上がってしまう。キャリアに連絡すればSIMカード自体を無効にできるが、紛失したiPhoneを探している間に使われてしまうおそれもある。
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