「入場券代として500円のチャージと、最初の20分は10分ごとに500円で飲み放題です。その後は2時間まで10分300円で飲み放題。生ビールやサワー、カップ酒など、アルコールの多くは飲み放題でOK、食事料金は別途です。料金は店内の“キハ運転時刻表”に明記もしています」
10分単位で飲み放題をしているお店はめずらしい。助役の二上さんはいう。「がんばれば10分で3杯はいけるでしょう。そう考えるとお得な料金だと思います。ただ、あんまり急いで飲むと酔いも回りやすいですけどね」。
スナ女・五十嵐の評価は?
最後に、スナ女・五十嵐が「キハ」を評価してみたい。
まずは、「入店スリル度」。冒頭でもふれた通り、ガラス扉は透明である。加えて、助役の二上さんが常に外を気にしていて、通りがかりの人にも笑顔を振りまいている。そうしたホスピタリティ満載のサービスにスリルは皆無だ(0点)。
次に「おつまみ充実度」であるが、豊富な種類の缶詰と、そこにひと手間加えたアレンジで、たとえ一次会であってもお腹を満たすことができるだろう。そういった点も考慮して70点をつけたい。
「初心者&スナ女 受け入れられ度」はどうだろうか。常連や助役とのコミュニケーションは、鉄道ファンかどうかにかかわらず、自然体で受け入れてくれる。誰でも気軽に入れるという意味で80点といったところか。
実は、キハには2階もある。ロングシートと吊革、通勤電車風の空間だ。モニターでは鉄道のDVDが流れていて、疑似乗車体験が楽しめる。
「グループでいらっしゃった場合や、1階で意気投合された方々がさらにコミュニケーションを深める場として2階をご活用いただいています。また10名からの貸し切りも可能です」。
どこまでも列車旅にこだわる二上さんの熱量は、鉄道マニアにも負けていない。こうした店主のこだわりもまた、スナックの醍醐味である。店を後にすると、後方から助役の「ご乗車ありがとうございました〜」という声が聞こえてきた。
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