店が悲鳴あげる困った「スナック女子」の実態 「ひとりカラオケ」「ベロ女」「ダラ女」

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マイクを握った途端、人格変わったりしていませんか?(写真:アオサン/PIXTA)

都内を中心に、スナックに出没するスナック女子、略して「スナ女」が増えつつある。

その多くは、スナックに来る常連客との一体感や、熟練のママやマスターによる家庭的なもてなしを求めてスナックに通っている。彼女たちにとってスナックは、会社や友人の前では出せない素顔になれる癒しの場所なのだ。

とくに近年、「働き方改革」の推進によって、勤務時間が短くなりつつある。そのため、会社員同士のコミュニケーションも少なくなっているのだ。その結果、心をオープンにして楽しめる場が減り、スナックのニーズが高まっているという背景もあるのだろう。

ママや常連客のおもてなしについ…

ただ一方で、新米スナ女による“マナー違反”も散見されている。たとえば、ママやマスターが長年の常連客と構築してきた店の雰囲気を台なしにしたり、ママやマスター、常連客の優しいもてなしに甘えて身勝手な行動をとったりする困った女性客も少なくないようだ。

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そこで今回は、スナックのママ・マスターから聞いた“困ったスナ女”について取り上げてみたい。すでにスナックに通っているスナ女にも、これからスナックデビューを果たそうと考えているスナ女予備軍にも、ぜひ参考にしてほしい。

入店時からNG三昧!気遣いゼロのフリーズ女

スナックは独特な空間である。まず、大衆的な居酒屋や飲食店とは異なり、ママ・マスターと客との距離感が近い。ママやマスターが醸し出す空気感は、客に居心地の良さを感じさせる。その雰囲気を気に入った客はその店の常連客となる。そして、常連客も店の一員としてその空気感を一緒に作っていく。それがスナックならではの人情連鎖だ。

だからこそ、一見さんが入店すると、店の空気感は少なからず変わってしまうらしい。もし、質の悪い客を通してしまえば、常連客にとっての居心地の良い空間を台なしにしてしまうこととなる。ママ・マスターからすると、一見の客を入店させるかどうかは博打ともいえるのだ。

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