店が悲鳴あげる困った「スナック女子」の実態 「ひとりカラオケ」「ベロ女」「ダラ女」

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勧められるままベロ女、楽しすぎてダラ女

ママやマスターに聞いた「こんな困ったスナ女はお断り!」のうち、圧倒的に多かったのは、悪酔いして周りの常連客を困らせる“ベロ女”である。入店したときは控え目でおとなしかったのに、勧められるがままにお酒を飲んだ結果、大胆で攻撃的な発言をしたり、テンションが上がりすぎてグラスを割ったり、トイレを汚したりと迷惑のオンパレード。

ママ・マスターとしては「2度と来るんじゃないよ!」と追い出してしまいたい気持ちになっても、相手は女性である。何かあっては大変だ。こうなってしまうと、スナックの営業もままならない状態となる。ベロ女を介抱したり、タクシーに乗せたりなど、ママや常連客の負担が大いに増える。迷惑以外の何物でもない。

また、「もうその辺にしたほうが良いんじゃない?」「そろそろ帰ったほうが良いんじゃない?」などの忠告をよそに、楽しいからとダラダラ閉店まで飲み続ける“ダラ女”も少なくないそうだ。終電はもちろん、翌日の仕事など、誰にでも何かしらの都合があるはずだ。当然、お店にも閉店時間がある。よりスナックを楽しむためにも、あらかじめ“引き際”を心得ておきたいところである。

「困ったスナ女」にならないために

困ったスナ女にならないためには、最低限の社会性が必要となる。スナックもまた、ひとつの社会であり、ひとつの世界なのだ。楽しく過ごすためには、ルールを守って節度のある対応を心掛けたい。

裏を返すと、最低限のルールを守ってさえいれば、スナックを十分に堪能することができる。ママ・マスターとの会話、客同士のふれあい、そして楽しいお酒。そんなスナックを支えるのが個々人のマナーだ。

そもそも、スナックのママ・マスター、あるいは常連客にとってみても、新規の女性客は大歓迎である。店は華やぐし、新しい仲間が増えるのは嬉しいものだ。だからこそスナ女としても、最低限のマナーを守って、少しずつ慣れていってもらいたい。

周囲から「困ったスナ女」「二度と来てほしくないスナ女」と思われないために。ぜひスナック独自のルールを知り、社会性をもって楽しむようにしよう。それが、よりスナックを楽しむことにつながるだろう。

五十嵐 真由子 スナック探訪家、PRプランナー

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いがらし まゆこ / Mayuko Igarashi

国立音楽大学卒。CM音楽制作会社、楽天を経て独立。Make.合同会社代表としてストーリーブランディングを手法としたPRコンサルティングを提案・提供している。またスナック探訪家女子「スナ女」として、「スナック入門講座」「スナック女子向けツアー」、オフィスコミュニケーション「オフィススナック」も精力的に行う。最新情報はホームページツイッターで配信中。

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