「ハラスメント」で刺されない若手との接し方 40代管理職は、20代とどう付き合うべきか
30代~40代のビジネスパーソンは「個を活かしつつ、組織を強くする」というマネジメント課題に直面している。ときに先輩から梯子を外され、ときに同僚から出し抜かれ、ときに経営陣の方針に戸惑わされる。しかし、最も自分の力不足を感じるのは、「後輩の育成」ではないでしょうか。20代の会社の若造に「もう辞めます」「やる気がでません」「僕らの世代とは違うんで」と言われてしまったときに、あなたならどうしますか。
ものわかりのいい上司になりたいのに、なれない。そんなジレンマを解消するために、人材と組織のプロフェッショナルである曽和利光氏から「40代が20代と付き合うときの心得」を教えてもらいます。
同じ行動でも、相手がどう思うかによる
今回のテーマは「距離」です。セクハラ、パワハラ、モラハラ、オワハラ(「就職活動終われハラスメント」といって、新卒採用で内定した学生に自社に入社して欲しいと強く口説くと、こう言われたりします)、現在では本当にたくさんのハラスメントが存在しています。我々オッサン世代が特に標的にされているという被害妄想もあり、何をしてもハラスメントと言われるというので、「ハラスメント・ハラスメントだ」などと言う人もいます。
これらすべてのハラスメントにおいて共通するのは、「相手がハラスメントだと思ったらハラスメントである」という考え方です。職場恋愛とセクハラを分けるのも、叱咤激励とパワハラ、モラハラを分けるにもすべてこれです。
同じようなことをしていても、ある時にはハラスメントとされ、ある時にはそうされない。それが「相手がそう思うかどうか」というだけでは、ハラスメントだと糾弾されがちなオッサン世代も一体どうしたら良いかわかりません。
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