職場での飲みへの誘いを警戒する20代の心理 飲み会は「仕事」か?「プライベート」か?
「飲み会」は仕事なのか、プライベートなのか
さて、今回のテーマは「公私」です。我々オッサン世代にとって、職場の人やお客様との飲みの席は大切なコミュニケーションの場でした。公的なオフィスではなかなかできないぶっちゃけ話を上司や同僚とすることで、人間関係が円滑になったり、成長するためのヒントをもらったりしたものです。
上司におごってもらえて、しかもいい話が聞ける、自分にとっても良い場だと認識していたので(当然、嫌な上司との嫌な場もありましたが)、喜んで参加し、もちろん残業時間に計上したりなどはしませんでした。しかし、若者にとっては、「それって仕事なんですか。それともプライベートなんですか。それによって参加するか考えたい」というような問いが先立つようです。
しかし、「働き方改革」時代で、これだけ労働時間短縮、業務効率化のプレッシャーをかけられている若者としては当然の問いかけかもしれません。「だらだらと働くな。メリハリをつけて働いて、もっとワークライフバランスを良くしなさい」「労働時間とはこういう時間のことを言うので、その時間は労働時間ではありません」
「会社の仕事を家に持ち帰ってはいけません。会社の仕事は会社で就業時間内にしてください」などなど、これらは全部、会社側から若者に対して日々言い続けていることです。
だから、「上司との飲み会」を「業務なのか否か」と問うのは、ある意味会社の言いつけに忠実な行動とも言えましょう。