初公開!プロ野球テレビ中継回数ランキング 昨シーズン球団はどのくらい放送されたのか

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かつてはプロ野球中継の代名詞だった巨人はわずか27回。このうち21回が日本テレビ。ホームゲーム22回のうち18回が昼間に開催される土曜、日曜の試合。平日のゴールデンタイムに放送されたのは4試合だけだった。ちなみに、全国放送された回数では今も巨人がトップだが、それでもたった11回だ。

ベスト10に独立系が5局ランクイン

次にテレビ局別で見てみると、ベスト10に独立系が5局もランクイン。ベスト3は独立系が独占する形になった。独立系はキー局系列局とは異なる番組製作方針を持っており、地元球団の中継は重要なコンテンツなのだろう。トップは「タイガース命」のサンテレビ。ビジター中継回数の多さが奏功し、東京MXをわずか1回上回った。

横浜DeNAベイスターズはビジター中継がなく、ホーム中継37回のうち33回がテレビ神奈川で、残る4回が球団の前親会社・TBSだ。埼玉西武ライオンズはホーム中継32回のうち28回がテレビ埼玉でビジター中継4回もすべてテレビ埼玉。千葉ロッテマリーンズも31回のうち29回が千葉テレビだ。

独立系は地上波デジタル放送が始まる以前はUHF局と呼ばれていた放送局で、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬、岐阜、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山の合計13都府県にしかない。

電波が飛ぶ範囲は半径50km。千葉テレビとテレビ神奈川は神奈川、千葉だけでなく、東京、埼玉の一部でも視聴が可能で、在京キー局による中継がほとんどない首都圏にあって、貴重な存在だ。

三重県の三重テレビは、中日ドラゴンズが地元球団なので、2017年シーズンはドラゴンズのホームゲームを6回、ビジターゲームを5回放送したが、タイガース戦もホーム、ビジター1回ずつ、西武ライオンズ戦もホームゲームを1回中継している。

独立系同士は放送エリアが被らないため、互いに番組を供給しあうことに抵抗がない。昨年のセ・リーグ・クライマックスシリーズファーストステージ第2戦・タイガース対ベイスターズ戦は、兵庫のサンテレビから提供を受けた映像でテレビ神奈川が甲子園のゲームを中継した。系列に縛られない独立系だからこその独自性といえるだろう。

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