就活は「大学1年生から」始めるくらいでいい

高校生からのキャリア教育も一部で始動

「今は就職しやすい状況だけど、君たちのときはどうなっているかわからない」。明治大学職員の藤江森郎氏のオープニングのあいさつを聞いて、学生たちの表情が引き締まる。その後、OBの瀧本和幸氏(コクヨで採用を担当)がワークを交えながら、就活全般の説明を進める。同じ大学とはいえ、初対面の学生が多いが、徐々に会場の雰囲気はほぐれてくる。

その後、3カ所に分かれて、ミニパネルディスカッションがスタート。凸版印刷やオリックス、NTTコミュニケーションズなどから、OBOG14名がパネラーとして参加した。各テーブルを約20名の学生が取り囲み、OB・OGの本音トークに耳を傾ける。

テーマは「学生時代にがんばったことを面接でどのように伝えたか」、「就活当初やりたいと思っていたこととは」、「就活での転機」など。パネルディスカッションではあるが、学生も多数の質問ができるので、会場全体が熱気を帯びてくる。

その後は軽食を取りながらの懇親会。OB・OGが「モノづくり(メーカー)」、「金融」、「コトづくり(サービス)」、「はたらく女性」などのテーブルに分かれて立ち、学生は自由に移動しながら話を聞く。

明大は1~2年生にベトナムでインターンシップ

当日参加した学生からは、「こんな親切にOB・OGが話してくれるとは思わなかった。就活に前向きな気持ちになった」、「3時間があっという間だった。たくさん話を聞けて視野が広がった」という声が聞かれた。

明治大学では1~2年生向けのキャリア教育を強化する方針を明確にしており、この2月には、1~2年生限定でベトナムで行うインターンシップを開催する。昨年9月にもベトナムでインターンシップを行ったが、16名の参加者中、10名が3年生だった。今回は20名全員が1~2年生の参加となる。

インターンシップでのミッションは、「ベトナムでマーケティング&売上拡大!グローバルビジネスを体感せよ」。現地に進出しているロート製薬の協力を得て、同社が販売するボデイウォッシュなどのマーケティングを行い、プロモーションムービーを作成する。

さらにはホーチミン工科大学と提携し、1チーム4人の明大生に、ベトナムの大学生2人が加わる。8日間のプログラムで、インターンシップのほかに、ロート製薬社員以外のべトナム在住明大OB・OGとの交流会も、設けられている。

明治大学の和泉キャンパスには1~2年生しか在籍していないが、キャリアセンターを設置して、さまざまなプログラムを提供している。2017年の和泉キャリアセンター主催イベントへの参加人数は、2015年に比べて81%増で、年間相談件数は45%も増加した。昨夏のベトナムインターンシップに参加し意識を高めた1年生が、今回の1~2年生限定OB・OG交流会にも参加するといったように、積極的に行動しているケースも見られる。

大学単体ではなく、大学と企業が提携し、1~2年生のキャリア教育に力を入れている事例もある。I・C・S(Internship&Creationship Study)は、毎年夏休み、東京地区の5大学の1~2年生が5つの企業でインターンシップに参加するプログラムだ。

現在、青山学院大学、亜細亜大学、駒澤大学、東洋大学、明治大学の5大学と、いちよし証券、大正製薬、ツカモトコーポレーション、髙島屋、日東工器の5社が参加している。2014年にスタートしており、今年で5年目を迎える。

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