日本人は世界でどんな笑いの「ネタ」なのか

もはや「金持ち」「銭ゲバ」イメージはない

──一押しのジョークは?

冒頭に収録した「ウソ発見器」はどうだろうか。

(前略)はじめに習近平が装置に座って言った。

「私はいつも考えています。中国だけではなく世界中が豊かになればいいと」

「ビー、ビー、ビー」

次に安倍が装置に座って言った。

「私はいつも考えています。日本と北朝鮮が良き友人になれればいいと」

「ビー、ビー、ビー」

最後にトランプが装置に座って言った。

「私はいつも考えています」

「ビー、ビー、ビー」

トランプ大統領はネタとしてジョークにしやすいので、ツイッターはじめ盛り上がっている。前任のオバマ氏はいじりづらかった。人種的なことになると、ただの差別的なものになってしまうし。そこの線引きは難しい。政治家批判を悪口的にするのではなくて、風刺として笑ってしまおうというのが、世界の大人の良識としてしかるべき形なのだろう。

ジョークにして笑いにするのが大人のマナーでは

──欧米人はジョークに長けている?

新・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
『新・世界の日本人ジョーク集』 (中公新書ラクレ)(中央公論新社/229ページ)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

小さいときから、家庭の中でちょっとしたジョークで笑うという文化が身に付いている。最近の日本のSNSを見ていると、毎日大げんかしている。罵詈雑言の醜さを知り、ジョークにして笑いにするのが大人のマナーではないか。

──ジョークの達人になるには。

僕自身、ルーマニアに行くまでピンとこないところがあった。だが、現地で実際に聞くと笑える。日本で聞くものは、はっきりいうと、翻訳が硬くて悪い。笑いはすごく微妙なもので、助詞一つの違いでがらっと変わり、改行一つで笑いにいちばん大事な間ができる。そこまでしっかりこだわって訳すこと、書くことを心掛けている。

欧米ではマナーとして、ジョークが滑っていても、つまんないと言わない。だから言いやすい。日本人は厳しくて、滑っているとか、寒いとか、聞いたことがあるとか、言いがちだ。ジョークを楽しむうえでも、環境や気質の違いがある気がしてならない。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • インフレが日本を救う
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT