小池都知事の「身勝手な論理」がもたらす災厄

豊洲移転延期で「混乱を防げた」と言うが…

12月18日、上野動物園でぶら下がり取材に応じる小池百合子東京都知事(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

「むしろ混乱を防げた。必要な時間ではなかったかと思う」ーー。

12月20日、豊洲市場の開場日を2018年10月11日と発表した際に小池百合子東京都知事はこのように語った。自らの決断を正当化するためにはこう言わざるをえないのだろうが、いかにも我田引水の身勝手な論理だ。

築地市場の豊洲移転は市場を移転させるだけの問題ではない。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックでは交通網の要となることが期待された環状2号線開通問題と絡んでいる。当初の移転予定日である2016年11月7日から1年11カ月遅れたことによる負のインパクトはけっして小さくない。

「人気」はジリ貧

遅延によって生じたのは、追加コストだけではない。豊洲という場所への不安感を都民に抱かせ、それがこれからも残るとすれば、その責任はどうなるのか。今後、ますます厳しい批判の声にさらされることだろう。

小池知事がよりどころとしてきた「人気」は目下、ジリ貧だ。産経新聞とFNNが12月16日と17日に行った合同世論調査では、小池知事に対する支持率は29.0%と、前回より11.2ポイント落ち込んで就任以来最低値を記録。不支持率は64.3%だった。

知事就任直後の2016年8月の同調査では、「小池氏が知事に就任して良かったと思う」が78.3%で、「小池知事の下で都政の刷新が期待できると思う」が68.5%。高い人気を誇っていた。わずか1年4カ月で、大きな期待がしぼんだことになる。

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