開発者20万人を誇る「トゥイリオ」の秘密

ソフトの力で通信を変える注目ベンチャー(上)

「トゥイリオコン」に参加してみた

米国西海岸には数多くの有望なITベンチャーがひしめいている。中でも現在のトレンドは、クラウド、スマートフォン(モバイル)、ソーシャルというキーワードで切り取ることができる。9月12日に上場申請を行ったツイッターなどはその典型といえるだろう。

一般消費者向けのサービスではないが2007年に創業したTwilio(トゥイリオ)も、そうした有望ベンチャーのひとつ。9月17日から19日まで、同社は第3回目の年次デベロッパー会議「TwilioCon(トゥイリオコン)」をサンフランシスコ南側のサンフランシスコ・デザイン・コンコースで開催。1500人以上の開発者が集結した。

世界に20万人以上の開発者

「ハードウエア中心の通信業界をソフトウエアの力によって変えていく」というのがトゥイリオの掲げるビジョン。同社がアマゾンの運営するクラウド、アマゾンウェブサービシズの上に構築した独自のプラットフォームを活用すると、企業は簡単に顧客とのコミュニケーションシステムを構築できる。具体的には、顧客から掛かってきた電話に対して、音声メッセージで応答する仕組み、もしくは顧客に対して自動的に音声やテキストを送信する仕組みを構築できるのだ。トゥイリオは今年初旬だけで、7000万ドルの投資資金を集め、世界40カ国にトゥイリオのAPIを使う開発者が20万人以上いるという。日本ではKDDIウェブコミュニケーションズが代理店としてサービスを提供している。

トゥイリオのプラットフォームはウォルマート、AT&T、ホームデポといった大手企業の顧客管理に使われるだけでなく、質の良いタクシーサービスを提供するベンチャーなど、多くのスタートアップにも利用されている。同社の優れた点は、数多くあるクラウドベンチャーと同様、初期投資がほとんど不要な点。利用した分だけ支払う、という従量課金の仕組みになっておいるため、従来の通信企業(シスコシステムズ、アバイヤなど)と比較して圧倒的に安価。にも関わらず、電話が殺到した場合にも、余裕で対応できるだけのスケーラビリティがある。

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