開発者20万人を誇る「トゥイリオ」の秘密

ソフトの力で通信を変える注目ベンチャー(上)

ローソンCEOは長時間にわたって講演を行った

記者は今回、このイベントに参加してみた。会場入り口にはトゥイリオ社員が並び、参加した開発者、起業家、投資家といった入場者をハイタッチで出迎えた。初日は開発者向けに、初歩のプログラミング(4行で書ける程度の電話を発信するプログラム)をレクチャー。さらに、コールセンター構築など、複雑なプログラミングまで手取り足取りの授業を行っていた。

2日目は起業4回めで大きく成功してきたジェフ・ローソンCEOの基調講演。「ソフトウエアが通信を変革する(Software is redefining communications)」と題して、新しいサービスを次々に発表した。スマートフォンなどに使うメッセージングの遣り取りに写真を利用できるようになったこと、昨年までは発信しかできなかったTwilio Sipが着信もできるようになったこと、ショートメッセージサービスで利用出来る文字数の上限が160字から1600字まで増えることなどを明らかにした。

CEOが2時間ぶっ通しで講演

参加者を沸かせたのが、利用価格を平均25%引き下げるという発表だ。この決断に対し、会場の開発者たちは、口々に賞賛の声を上げた。かつてアマゾンウェブサービジズでマネージャーを務め、起業は4度目となるローソンCEOは、壇上でデンソーが開発したQRコードを活かしたプログラムを作ってみせるなど、大活躍だった。

新サービスで大きいのは、メッセージングに写真が使用できるようになったことだろう。スマホのメッセージング機能で写真を送れるようになれば、顧客がクルマや家なえどの修理が必要な場所を写真で送付し、それを分析して必要な修理内容を自動的に判定するなどの顧客サービスが可能になるという。「写真には説得力がある(pictures build trust)」と、ローソン氏。当初の予定ではCEOの講演は1時間15分のはずが、 約2時間も続いた。

長いからといって、聴衆を飽きさせるような講演ではない。伸び盛りの会社のリーダーが持つ熱気が、集まった人々に伝染しているようだった。この会社はベンチャーとはいえ、約1年前に120人だった社員が、今では225人。残念ながら、売り上げは上場前なので、分からないが、IPOの時期は遠くないようだ。

次ページ夜遅くまでハッカー・オリンピック
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 女性の美学
  • この新車、買うならどのグレード?
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
『0から1をつくる』を書いた<br>カーリング本橋麻里氏に聞く

カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。