発表!全国21都市「市民の地元愛」ランキング 福岡市は「知人にお勧め」でぶっちぎりの1位
まずは、「愛着」に関するランキングについて、見ていこう。
「愛着」はあるがお勧めできない北九州市、名古屋市
ここでは、5位に入っている「北九州市」に注目したい。北九州市は、次ページ以降の「誇り」、「お勧め度合い」のランキングで次々と順位を落とし、「お勧め度合い」で16位。市民にとって愛着はあるけれど、友人や知人に積極的にお勧めはしない都市となっている。
北九州市(愛着5位⇒誇り11位⇒お勧め度合い16位)と同様に、お勧めの度合いで順位を落としていく都市として、名古屋市(愛着10位⇒誇り12位⇒お勧め度合い15位)がある。
北九州市と名古屋市に共通する事項として、「住むこと」「子育てすること」には満足しているが、「買い物・遊びで訪れる」「アフターファイブを楽しむ」「いろいろな人と交友を深める」「多様性がある」の観点で、市民としてお勧めできないことが、同調査の他の調査項目から分析できる。
市民レベルでの多様な交流が少ない印象で、友人・知人に勧める機会も少なくなり、同時に褒められる等の反応を得ることも少ないことから、「お勧めするほどでも……」といった姿勢になっていることが考えられる。
勧め上手ではないので、都市として他の地域の人を歓迎する雰囲気も作れず、閉鎖的な雰囲気になり、人も来ず、という負の循環が進んでしまうことが考えられる。
市民の都市への愛着を活かして、自分の好きなまちの魅力をお勧めできるような仕掛けづくりが必要である。最近では、志向の多様性も相まって観光・レジャーにおいても、大型の集客施設ではなく、地元の人がこよなく愛するグルメや体験などに注目が集まっている。
少しずつでも褒めてもらうことで、「この資源でもいいんだ」と思えることが重要である。愛着パワーを武器に、褒められ上手・勧め上手になることが、市民プライド向上のカギとなる。
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