発表!全国21都市「市民の地元愛」ランキング 福岡市は「知人にお勧め」でぶっちぎりの1位

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調査によると、政令指定都市のなかで、福岡市が「愛着」、「誇り」、「お勧め度合い」のすべてにおいて第1位となった。札幌市が「愛着」、「お勧め度合い」で第2位である。

「お勧め」で、ぶっちぎり1位の福岡市、2位の札幌市

「お勧め度合い」では、全部で10項目について調査しているが、福岡市はそのうちの実に9項目で1位となっている。

「全般的によいまちであること」「住むこと」「働くこと」「子育てすること、アフターファイブを楽しむこと」「いろいろな人と交友を深めること」「趣味や教養を深めること」「デートすること」「多様性があること」の9項目である。「買い物・遊びで訪れること」のみ、1位が札幌市、2位が福岡市となっている。札幌市は、8項目で2位につけ、「趣味や教養を深めること」での2位が京都市、3位が札幌市となっている。

本調査は、各都市に暮らしている人が、自らのまちに対して回答する絶対評価であるが、無意識に近隣市と比較され、九州、北海道のエリアにおいて圧倒的なポジションにある福岡市、札幌市が上位になった。逆にそれ以外の都市においては、近隣都市を魅力に感じることにより、愛着・誇り・お勧め度合いに対する評価に影響しているのではないか。

また、福岡市、札幌市は、観光客やビジネス客、転勤者も多く、そうした人との交流やおもてなしが市民によるお勧めにつながり、お勧めしたことが、おもてなしを受けた人から褒められることで誇りにつながるという、市民のプライド醸成の好循環が生まれていると考えられる。

【調査概要】
対象都市:政令指定都市(20市)及び東京都区部の計21団体(札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都区部、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市)
調査対象:各都市200サンプル(男女別・年齢10歳階級別<20代~60代>の10カテゴリで各20サンプル)
調査方法:マクロミルのネットリサーチシステムを活用
調査期間:2017年2月24日~2月28日
評価方法:NPS(ネットプロモータースコア)により得点化(「感じる」「薦められる」を10点、「全く感じない」「全く薦められない」を0点としたときの点数を選択。10~8点を同意、5~7点を中立、0~4点を非同意とし、同意の割合から非同意の割合の差を算出して指数化した。本来NPSでは10~9点を同意、7~8点を中立、0~6点を非同意とするが、ほとんどの都市において得点がマイナスになることから、本調査では、スコア算出基準を変えている)
南田 あゆみ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員

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みなみだ あゆみ / Ayumi Minamida

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 研究開発部 主任研究員。

2004年入社。専門は、まちづくり、シティプロモーション、産業振興、地域の国際化。自治体の政策立案業務、官公庁の調査業務の経験を多数有する。近年は、地方創生関連や、まちのブランディングに関する業務に多く携わる。自治体における委員会の委員や、セミナー等への登壇も行っている。

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