親孝行しないのは、人として金魚以下? グローバルエリートxスーパー高校生子育て談義
Tehu: ええ、そうです。母親は、ボクが小さい頃はステレオタイプな成功物語を描いていて、「医者になって、おカネを稼いで、家をもうちょっと盛り立ててほしい」みたいな感じだったんです。今、うちはやっと中流家庭ぐらいになって。
ムーギー: お父さんは何かやってはんの?
Tehu: 学校の先生のほかに、中国語のナレーションの仕事を。元歌手なので声がいいんです。
ムーギー: じゃあ、お父さんは多角経営でやってらっしゃるんだ。言われてみたら君、ええ声してるね。カラオケとか行ったら、えらいことなるんちゃうの?
Tehu: まあ、そこそこですけど。
──やっぱりTehu君はいろんな意味でエンタメ系に向いているんですね。
お母さんが「ジス イズ ア ペン」をぬりつぶした
ムーギー: なるほどね。この父ちゃん、母ちゃんの下に生まれてよかったと思うことは何?
Tehu: やっぱり母が最初、厳しく教育してくれたことです。
ムーギー: オレのお母さんもそう。今、ミセス・パンプキンとして「東洋経済オンライン」で子育てのアドバイス、してはるよ。
結局ね、教育はお母さんの仕事なわけ。お母さんが一番、子どもの近くにおるんやから。どういうふうに厳しかったわけ?
Tehu: 3歳から公文式でいきなり国・数・英をやらされました。
ムーギー: 3歳からやらされるの?
Tehu: そうです。英語はスーパージャパニーズ的教材で、カタカナが書いてあるんですよ。「This is a pen」の後ろに「ジス イズ ア ペン」って。まず母はそれに激怒して、カタカナを全部ぬりつぶして、辞書を引いて発音記号をその上から書いたんです。
ムーギー: お母さんが別に英語しゃべれるわけでもないのに、そうしはったん。
Tehu: そうです。
ムーギー: やっぱり将来、大成する人ってそう。野口英世先生のお母さんもそうやったよね。キヨかチヨか名前忘れたけど。(編集長に向かって)覚えてたことにしといてや。
別に大金持ちじゃなくても、お母さんの本当に強いコミットメントと情熱が子どもを作るねんね。
──(調べて)野口英世先生のお母さんは、シカです。
ムーギー: ハッハッ、1文字も合ってへんやないか。