「鈴鹿サーキット」の知られざる奥深い歴史 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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41. コースの全長は四輪で5.807km、二輪で5.821kmあり、日本国内のサーキット場では最長である

42. コース幅は10~16m、コーナー数は20あり、最大高低差は52m。難易度の高いコースとして評価されている

43. 全長800mからなる鈴鹿の「メインストレート」は第一コーナーに向けて2.8%の〈下り勾配〉となっている

44. しかしこの下り坂のためにスタート時にブレーキを離すと車が動き出してしまいフライングを犯しやすい

45. 1988年のF1日本GPでは予選でポールポジションを獲得したアイルトン・セナが決勝でまさかのエンスト

46. しかしセナのマシンは鈴鹿のメインストレートの下り勾配で動き出し、エンジンをかけることに成功する

47. 時折雨が降るなかセナの猛追が始まり、レース中盤でトップのアラン・プロストを抜くとそのまま優勝した

48. セナはこのレースの優勝によって最終戦を待たずに自身初の〈シリーズ・チャンピオン〉に輝いた

49. 「S字コーナー」「逆バンクコーナー」は左・右・左・右と中速コーナーが慌ただしく連続するセクション

50. 正確に操作しないとラップタイムに大きく影響するため、〈S字を制する者が鈴鹿を制す〉ともいわれる

ダンロップコーナーとは?

51. 鈴鹿サーキットは西方の鈴鹿山脈から流れ込む雲が通り雨を降らし、台風の進路になることも多い

雨の日のサーキット(写真:tada / PIXTA)

52. 特にS字コーナー周辺は雨天時に路面に川ができやすく、ドライバーは姿勢を崩しやすいといわれる

53. また最後の右カーブは路面に〈傾斜がついていない〉ため、走っているとアウト側へ傾いているように感じる

54. その錯覚から「逆バンク」と呼ばれるが、鈴鹿常連選手はこれを感じた日は〈調子が悪い〉と判断するという

55. 「ダンロップコーナー」は大きな横G(重力)がかかる高速ロングコーナーでコース中、最もきつい上り勾配

56. かつてコース上にダンロップ社のタイヤの形をした看板があったことからこの名で呼ばれるようになった

57. 「デグナカーブ」とは、短い直線を挟んで二連続する角ばった右コーナーのこと

58. 1962年「第1回全日本選手権ロードレース」の最中、ここで転倒したエルンスト・デグナーの名に由来する

59. 「200R」「250R」は下りのゆるやかな右カーブが続く区間だが、「マッチャン」という別名でも知られている

60. 1969年8月「12時間耐久レース」で元ホンダ社員でRSC契約選手だった松永喬がこの場所でクラッシュ

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