安倍氏が東京五輪で残すべきレガシーとは?
いよいよ安倍さんが出てきた。海外マスコミの関心が集中している汚染水に関しては、“アンダーコントロール”ですと言っているだけで、やはり説明はない。フムフム、安全できちんと実行される、フムフム、財政的にも大丈夫・・・えっ、これだけ!
“1973年に大学にはいったときアーチェリーを始めた、なぜならその前のミュンヘンでオリンピック競技として復活したから。私のオリンピックへの愛情はずっと前からできている。目を閉じると鮮やかに東京オリンピックの開会式が。当時10歳だった。スポーツが世界を結ぶと日本は学んだ、オリンピック精神のレガシーは建物だけでなく、国家のプロジェクトでなくグローバルビジョンなのだと。”
・・・ま、アーチェリーの話はとってつけた感があるが、これは仕方ないだろう。最後に“スポーツを通じて世界をより良い場所にせんとするため、グローバルビジョンうんぬん”とあるが、非生産的で後ろ向きの東アジア外交の多い安倍首相が、この前向きで建設的な仕事に軸足を移して、“世界の視点に開かれた日本”というレガシーを残されることを、切に願う次第である。
食傷気味の映像と、中身の乏しい質疑応答
その後に続いたビデオは、24時間テレビに相通じる“感動の押し売り”感があったが、24時間テレビに慣れていないIOCの方々には“スポーツを通じて子供に夢を与え、チャレンジ精神を育む”といったイメージで及第点はもらえただろう。
冒頭のバスケットボールのシーンで出てきた子供が、最後にプロになった後、黒人の子供と一緒に遊んで・・・というベタな展開で終わったのは、眼の肥えた視聴者の皆さんには食傷気味だったかもしれない。
最後に“サクラを仕込んだのでは?”と思えるようなお手柔らかな“質問”と完全に用意されていた回答で、東京五輪チームのプレゼンが終わった。
その後スペインのプレゼンも見て比較したかったのだが、NHKが放送してくれなかった(少なくとも香港では)からしばらく重い腰を上げて、一時間遅れで友達との待ち合わせに向かい、早朝帰宅したときには東京開催が決まっていたのであった。
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