気が弱くたって強引な保険セールスは断れる 相手に「借り」を作ったと思ってはいけない

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対処法は難しくありません。借りを作らないことにするのです。筆者が大手生命保険で保険セールスを行っていた当時、感心した会社員の方の例を書いておきます。外資系保険会社に転職した元同僚が、職場に営業目的で訪問してきた際、「今日の交通費と情報提供に対するお礼だから」と地下鉄などで使えるプリペイドカードを渡していたのです。

たとえば、営業担当者と喫茶店で会う場合、「少ないが相談料のつもりだ」と言って、2人分の料金を払い、謝礼も渡すなど、いろいろな応用の仕方があると思います。手土産持参で自宅や職場を訪問してきた人には、次に会う機会にお礼の品を返してもいいでしょう。

営業担当者との人間関係から「付き合いで(保険に)加入している」という人もいますが、筆者は、長期の保険契約にかかる金額の大きさを考えると、付き合いの延長で考えるのは禁物だと思います。

「付き合い契約」は避けるべき

付き合いで加入した契約について「仕方がない」と語る人はいても、「納得している」「満足している」と言う人とは会ったことがないからです。苦い思いを抱えたままの人が多いのではないかと推察されます。そうであれば、お互いのためにも「付き合い契約」は避けたほうがいいはずです。

最後に、契約後、解約などを考えている場合です。解約は契約者の権利ですから、本来、誰に気兼ねすることもありません。他社商品との比較や、自己資金との関係などから経済合理性を考え、継続の必要なしと判断したら、解約して構わないのです。

ところが「営業の人が訪問してきて、思いとどまるように説得されると困る」など、やはり人と向き合うことに、ある種のプレッシャーを感じる人がいるのです。その場合、コールセンターに電話して郵送でのやり取りを希望したらいいでしょう。

「お客さまサービス窓口に出向いてほしい」などと言われたら「時間と労力を考えてもらいたい。契約時には、職場にも自宅にも担当者が来たのに、おかしいではないか?」と返しましょう。

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