6つの心理を突き「人をだます」恐怖の誘導術

マインド・コントロールはこうやって起きる

「自分はだまされない」と思っている人が意外と危ないかもしれません(写真:Elnur / PIXTA)

なぜマインド・コントロールされてしまうのか

「人がまったく変わってしまった」「人格が一変してしまった」

日本では、いや世界でも「熱狂的な宗教集団」である「カルト」的なマインド・コントロールの事例が繰り返し起こっています。たとえば、親や友人をとても大切にしていた優しい人が突然、親や友人と口を利かなくなったり、罵倒したりするようになってしまう。実際にマインド・コントロールされている状態の人と接したことがなければ理解しにくいことかもしれませんが、現実に起きています。

拙著『決定版 マインド・コントロール』でも解説していますが、マインド・コントロールとは「自分以外の人や組織が常識から逸脱した影響力を行使することで、意識しないままに自分の態度や思想、信念などが強く形成・支配され、結果として物理的・精神的・金銭的などの被害を受ける状態」と思ってください。

アメリカの社会心理学者チャルディーニ博士が著した『影響力の武器[第三版]―なぜ、人は動かされるのか』(誠信書房)という、アメリカでは社会心理学の教科書にもなっている有名な本があります。

チャルディーニ博士の著作は、広告業界にも大きな影響を与えています。私は、チャルディーニ博士に会って話をしたこともありますが、カルト被害の救済の問題にも非常に理解がある世界的な権威者の1人です。

チャルディーニ博士は、セールスマン、募金勧誘者、広告主といった”承諾誘導のプロ”の世界に潜入し観察。彼らのテクニックや「イエス」と応じる人間心理のメカニズムを解明しました。そして、承諾誘導のプロが相手に「イエス」と言わせる手法は何千とあるが、その多くは6つの基本的なカテゴリーに分類できると述べています。

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