アラサー女子が副業に「スナック」を選ぶ真意 「人と話せておカネにもなるって、最高です」

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取材日にいたゆかりさん(28歳)は最近チーママとして採用されたばかり。学生時代からファッション誌でバイトをしていた。大学卒業後は、いったん企業に就職したが、人に会って取材して原稿を書くのが好きなので、もっと幅を広げたくて、会社を辞めてフリーライターをしている。分野は、美容、医療、芸能などが多い。

「自分の楽しみ」のためにママをやる

「人と話す機会がもらえておカネにもなるって、最高です。たわいもない会話が楽しめて、息抜きになる」

美容・芸能関係のライターをしているゆかりさん。ママの仕事は「人と話せておカネになるって最高」(撮影:尾形文繁)

ママたちはどうも、お客にサービスするというより、自分の楽しみ、息抜きをしているらしい。そのへんが昔ながらのスナックとの違い。もちろんコワーキングスナックの場合、情報収集やスキルアップにも役立つ。

そういえばこの店は禁煙でなんだか空気がきれい。カラオケもない。女性が男性に色気を振りまいたりする場所ではない。やたらとお酒を勧めることもない。

「コワーキングスナックはリアルに人の集まる場所であり、人と人をつなぐメディアなんです。だから、カフェだとちょっと夜集まるには、弱い。バーだと、本格的すぎて敷居が高い。スナックのゆるさがちょうどいいんですね」

夜カフェでは人がつながりにくいというのはあさみさんと同じ考えだ。

「コワーキングスナックは、人と人をつなぐメディア」と宮脇さん(撮影:尾形文繁)

「夜の場所があることで、僕のクライアントさんも、ちょっと立ち寄ってくれたりする。編プロやフリーランサーにとって、そういう場所は貴重です」

SNSでバーチャルにはいくらでも人とつながれる時代だが、リアルでは、同業者しか会わない、同性しか会えない、ということは多い。スナックを通じて、いろいろな出会いが「編集」されているようだ。

コワーキングスナック。ありそうでなかった、なかなかいいアイデアだ。僕もやってみようかな。

三浦 展 社会デザイン研究者

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みうら あつし / Atsushi Miura

カルチャースタディーズ研究所主宰。1958年生まれ。1982年に一橋大学社会学部卒。パルコに入社し、マーケティング誌『アクロス』編集室。1990年に三菱総合研究所入社。1999年に「カルチャースタディーズ研究所」を設立。消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。 著書は、80万部のベストセラー『下流社会』のほか、『第四の消費』『日本人はこれから何を買うのか?』『東京は郊外から消えていく!』『毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代』『あなたにいちばん似合う街』など多数。

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